こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
祇園の八坂神社から東にひたすら進んでいくと、紅葉がキレイなことでも知られる「長楽寺(ちょうらくじ)」という時宗のお寺があります。
洛陽三十三所観音霊場の札所にもなっている長楽寺の本尊は、なんと天皇陛下の即位時にしか御開帳されない秘仏なんです。
この記事では、この長楽寺の御朱印を始め、歴史や本尊の仏像に秘められた逸話などをご紹介いたします。
長楽寺の御朱印について
ここでは、長楽寺で頂いた2種類の御朱印を紹介します。
この他にも、京洛七福神及び東山十福神巡りの一つに数えられている「布袋尊」の御朱印もあります。
- 御朱印の種類:通常2種類
- 御朱印の料金:300円
- 受付時間:9:00〜17:00
- 拝観料:必要
洛陽三十三所観音霊場第7番の御朱印
洛陽三十三所観音霊場の第7番の御朱印です。
こちらの御朱印は、常時いただくことが出来ます。
中央の「大悲殿」がとてもダイナミックですね。
- 墨書き
右側:参拝、日付
中央:大悲殿
左側:洛東(?)、長楽寺 - 朱印
右側:洛陽第七番
中央:梵字(ボ?)
左側:東 長楽寺 洛
御本尊御開帳限定御朱印
後ほど詳しく紹介しますが、長楽寺の御本尊である「准胝観音菩薩」は秘仏であり、天皇陛下の即位時限定で御開帳されます。
こちらの御朱印は、2019年5月の新天皇陛下即位に際して頂いた限定御朱印。
とても貴重でありがたい御朱印です。
- 墨書き
右側:参拝、日付
中央:准胝観世音菩薩
左側:洛東(?)、長楽寺 - 朱印
右側:洛陽第七番
中央:梵字(ボ?)
左側:天皇御即位本尊御開帳、東 長楽寺 洛
御朱印が頂ける場所
長楽寺の御朱印は、拝観受付所で頂くことが出来ます。
受付で御朱印帳を預けて拝観し、帰りに御朱印帳をもらうというシステムです。
近くのお寺
長楽寺ってどんなお寺?
歴史
長楽寺の始まりは延暦24年(805)。
平安遷都を行ったことで知られる「桓武天皇(第50代)」の勅命により、伝教大師・最澄が自作の准胝音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)を本尊として安置し、比叡山延暦寺の別院として創建したのが長楽寺の起こりとされています。
もともと広大な寺領も持っていた長楽寺でしたが、江戸幕府による大谷祖廟整備で境内地を割かれ、さらに明治初期には、境内の多くが円山公園に編入されています。
ちなみに、長楽寺の近くにある雙林寺(京都十二薬師霊場第7番)も同じように、大谷祖廟整備と円山公園造営によって多くの寺領を失ったお寺です。
秘仏・准胝観音菩薩
長楽寺の御本尊「准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)」は非常に有名です。
洛陽三十三所観音霊場の第七番であり、洛陽七観音にも数えられているこの准胝観音には、とある逸話が残されています。
最澄が唐へ向かう際、船は暴風に巻き込まれた。
難破しようとしたとき、最澄が三宝の救護を祈ると、二匹の龍にまたがった観音様が現れ、波風は鎮まった。
唐から帰国した最澄は、海上に現れた「二匹の龍にまたがる観音様」を自ら刻み、長楽寺の本尊として祀った。
このような神秘的な逸話がある准胝観音菩薩は、秘仏とされており、歴代天皇の即位時のみ御開帳されます。
私は令和元年6月8日に参拝。めったに見ることが出来ない仏像なので、しっかりと目に焼き付けてきました(笑)。
まとめ
以上、長楽寺の御朱印や歴史、御本尊についての紹介でした。
最澄自作の秘仏を祀る長楽寺。自然豊かでとてもいいお寺なので、ぜひ参拝してみてくださいね!
長楽寺へのアクセス
- 京都市営バス「祇園」から徒歩約10分
- 京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約15分
長楽寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常2種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00〜17:00 休館日:木曜日 |
拝観料 | 大人・高校生:500円(団体450円) 小人:250円(団体230円) ※団体は20名以上 |
御本尊 | 准胝観音菩薩(秘仏) |
宗旨 | 時宗 |
山号 | 黄台山 |
住所 | 京都市東山区円山町626 |
公式HP | http://www.age.ne.jp/x/chouraku/ |