こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区の空也上人や平家にゆかりのお寺「六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)」。
本尊に国宝の「十一面観音立像」を祀り、西国三十三所や洛陽三十三所観音霊場などの札所になっているお寺です。
この記事では、六波羅蜜寺の通常7種類の御朱印と巳の日限定御朱印、御朱印帳などについて詳しくご紹介します!
歴史や見どころについても掲載していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね〜!
六波羅蜜寺の御朱印について
まずは六波羅蜜寺の御朱印について。
- 種類:7種類
- 料金:300円(空也の御朱印のみ500円)
- 時間:8:00〜17:00
六波羅蜜寺では、通常7種類の御朱印が頂けます。
7種類のうち、弁財天の御朱印以外は本堂の内の納経所で頂けます。
- 六波羅堂の御朱印(代表的/西国三十三所)
- 御詠歌の御朱印(西国三十三所)
- 空也の御朱印
- 六波羅堂の御朱印(洛陽三十三所観音霊場)
- 御詠歌の御朱印(洛陽三十三所観音霊場)
- 六波羅堂の御朱印(神仏霊場巡拝の道)
- 弁財天の御朱印(都七福神)
①六波羅堂(西国) | ②御詠歌(西国) | ③空也 |
---|---|---|
★代表的★ 西国第17番 |
西国第17番 | ※500円 |
④六波羅堂(洛陽) | ⑤御詠歌(洛陽) | ⑥六波羅堂(神仏) | ⑦弁財天 |
---|---|---|---|
洛陽第15番 | 洛陽第15番 | 神仏霊場第118番 | 都七福神 巳の日限定あり |
本堂内の納経所でもらえる御朱印
1.西国三十三所の御朱印
西国三十三所第17番札所の御朱印です。
六波羅蜜寺の代表的な御朱印ですので、特に指定せずに御朱印帳を渡すと、こちらを書いて頂けます。
- 墨書き
右側:日付、奉拝
中央:六波羅堂
右側:執事 - 朱印
右側:西國十七番
中央:「十一面観音」の梵字(読み:キャ)
左側:西国三十三所草創1300年の記念印、六波羅堂
こちらは、2017年8月に行われた西国三十三所「月参り巡礼」の際に頂いた御朱印です。
左上の朱印は、西国三十三所の月参り巡礼限定のもの。
2.西国三十三所の御詠歌の御朱印
西国三十三所第17番札所の御詠歌の御朱印です。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
- 墨書き
右側:日付
中央:「おくとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば」 - 朱印
右側:西國十七番、西国三十三所草創1300年の記念印
中央:「十一面観音」の梵字(読み:キャ)
左側:月参り巡礼の記念印、六波羅堂
こちらも月参り巡礼の際に頂きました。
文字は「おくとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば」と書いてあります。
達筆でステキですね!
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3.空也の御朱印
2022年5月から新たに授与が始まった「空也」の御朱印です。
御朱印の料金は500円になります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:空也
左側:六波羅
- 朱印
右側:補陀落山
中央:鉦鼓と阿弥陀
左側:空也上人、六波羅蜜寺印
左上にはおなじみの「空也上人と6体の阿弥陀仏」、中央には「鉦鼓と6体の阿弥陀仏」の特別朱印が押してあります。
とてもステキですね…!
4.洛陽三十三所観音霊場の御朱印
洛陽三十三所観音霊場第15番札所の御朱印です。
西国三十三所の御朱印と印違いになります。
観音菩薩を祀る「京都市内の33ヶ寺」を巡る観音霊場のこと。
平安時代に後白河上皇が定めたとされ、明治初期の廃仏毀釈の影響で中断し、平成17年(2005)に復興されました。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:六波羅堂
左側:執事
- 朱印
右側:洛陽十五番
中央:「十一面観音」の梵字(読み:キャ)
左側:六波羅堂
5.洛陽三十三所観音霊場の御詠歌の御朱印
洛陽三十三所観音霊場第15番札所の御詠歌の御朱印です。
こちらも西国三十三所の御詠歌と印違いになります。
- 墨書き
右側:日付
中央:「おくとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば」 - 朱印
右側:洛陽十五番
中央:「十一面観音」の梵字(読み:キャ)
左側:月参り巡礼の記念印、六波羅堂
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
6.神仏霊場巡拝の道の御朱印
近畿地方の寺社を巡る「神仏霊場巡拝の道」の御朱印です。
六波羅蜜寺は第118番(京都38番)になっています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:六波羅堂
左側:執事 - 朱印
右側:神仏霊場
中央:「十一面観音」の梵字(読み:キャ)
左側:六波羅堂
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本堂脇の御堂でもらえる御朱印
本堂脇の御堂では、弁財天の御朱印が頂けます。
7.弁財天の御朱印
弁財天の御朱印がこちら。
中央の琵琶の朱印がステキですね〜!
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弁財天
左側:執事 - 朱印
右側:都七福神 福徳自在
中央:琵琶形の「弁財天」の梵字(読み:ソ)
左側:六波羅蜜寺印
本堂脇の御堂内にある御朱印所で御朱印は頂けますが、人がいらっしゃらないこともあります。
人がいらしゃらない場合は、本堂内の納経所でも頂けるようです。
都七福神を巡ろう!
都七福神は、七福神を祀る「京都府内の7社寺(1社6寺)」を巡礼する行事。
日本各地で行われている七福神巡りの中で、最も古い歴史があります。
1月中に巡礼すると、「七難即滅・七福即生」極まりなしといわれ、特に福がもたらされるといいます。
記事を参考にして、みなさんも巡礼してみてくださいね!
- ゑびす神 – 京都ゑびす神社(東山区)
- 大黒天 – 妙円寺(左京区)
- 毘沙門天 – 東寺(南区)
- 弁財天 – 六波羅蜜寺(東山区)
- 福禄寿神 – 赤山禅院(左京区)
- 寿老神 – 行願寺(中京区)
- 布袋尊 – 萬福寺(宇治市)
巳の日限定の御朱印
12日に1度訪れる弁財天の縁日「巳の日」には、こちらの限定の御朱印が授与されます。
朱印料は300円で、普通に弁財天の御朱印をお願いすると、「福寿弁財天」の特別印を追加してくださいます。
とってもありがたい感じがしてステキですよね〜!
なお、都七福神の台紙には押してもらえないそうなので、その点は注意です。
2022年6月までの巳の日一覧を載せておきますので、ぜひ参拝の参考にしてくださいね〜!
赤字にしているのは、特に縁起がいいとされる「己巳の日」です!
- 2月:9日(水)、21日(月)
- 3月:5日(土)、17日(木)、29日(火)
- 4月:10日(日)、22日(金)
- 5月:4日(水・祝)、16日(月)、28日(土)
- 6月:9日(木)、21日(火)
弁財天について
弁財天堂には、黄金に輝く「福寿弁財天(六波羅弁財天)」が安置されています。
崇徳天皇(第75代)の夢告により、曹洞宗の僧・禅海が造立した仏像です。
崇徳天皇が讃岐に流されると、寵愛されていた阿波内侍は、屋敷をお寺に改め、弁財天を安置。
明治初期、廃仏毀釈によってお寺は廃寺となり、弁財天は六波羅蜜寺に移されました。
また、本堂脇の御堂には銭洗い弁財天が安置されています。
銭洗い弁財天の前に置いてある小さなザルにお金を入れ、柄杓一杯の水を三回に分けてかけると、お金を清めることが出来ます。
清めたお金は使わずに貯めておくといいそうですよ!
六波羅蜜寺のオリジナル御朱印帳
六波羅蜜寺では、4種類のオリジナル御朱印帳が授与されています。
冥加料(値段)は、「紺・赤・青:1500円」「金:2000円」となっています。
手にとって見るとわかるのですが、とっても美しいデザインをしています。
説明書きによると、この表紙は「空也上人が刻んだ御本尊・十一面観世音菩薩」の飛天図を図案化したものということです。
この御朱印帳は、本堂内の納経所と「総受付」の札がかけてある建物内で頂けます。
この建物内には、西国三十三所や洛陽三十三所観音霊場、都七福神めぐりの御朱印帳なども置いてありました。
六波羅蜜寺ってどんなお寺?
ここからは、六波羅蜜寺の歴史や境内の様子などをお伝えします!
歴史
六波羅蜜寺の起こりは、平安時代の応和3年(963)。
口称念仏の祖・空也上人が、鴨川の岸に一堂を建立したのが始まりです。
600人の僧による大般若経の転読など、盛大な落慶供養が行われたといいます。
創建当初は「西光寺」という寺名でしたが、空也上人の没後、入寺した中信上人が「六波羅蜜寺」に改称。その後は天台別院となりました。
なお、有名な「空也上人像」は宝物館にて拝観可能です。
本堂
現在の本堂は、貞治2年(1363)に建てられたもの。
京都のほとんどの寺社が焼失した「応仁の乱」では、奇跡的に焼失を逃れました。
昭和44年(1969)、開創1000年を記念した本堂の解体修理が行われ、現在の美しい色合いの本堂になりました。
六波羅蜜寺と平家
平安末期、当寺周辺に平家一門の邸宅が5000以上も建ち並び栄えましたが、寿永2年(1183)の兵火により、本堂以外の邸宅や諸堂はすべて焼失してしまいます。
鎌倉時代には、寺近くに鎌倉幕府の出先機関「六波羅探題」が設置され、朝廷の監視や治安維持などが行われました。
境内には「六波羅探題府」の石碑が立っています。
教科書で習った六波羅探題はココにあったんですね〜!
無事かえると撫で牛
手水場の近くにひっそりとある「無事かえる」。
わかりにくいですが、石の上に二匹のカエルが彫ってあります。
説明書きには「御無事の御帰宅をお祈り申し上げます」とありました。
こちらは「撫で牛」と呼ばれる石像です。
痛いところや辛いところを撫でると治るとされています。
北野天満宮などに安置されている撫で牛と同じ感じですね。
六波羅蜜寺周辺の寺社まとめ
六波羅蜜寺の周辺には、弘法大師・空海が開いた「西福寺」やインスタ映えで有名な「八坂庚申堂」、立派な五重塔がある「八坂の塔(法観寺)」などがあります。
六波羅蜜寺を含む「清水寺周辺の寺社」については、こちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね〜!
六波羅蜜寺の基本情報まとめ
御朱印の種類 | 通常7種類 |
御朱印の朱印料 | 通常300円 |
時間 | 8:00〜17:00 |
御本尊 | 十一面観音立像 |
宗旨 | 真言宗智山派 |
山号 | 普陀落山 |
住所 | 京都市東山区五条通大和大路上ル東 |
公式HP | http://rokuhara.or.jp |
六波羅蜜寺のアクセス
- 京都市営バス”清水道”より徒歩約8分
- 京阪電気鉄道”清水五条駅”より徒歩約8分
- 阪急電鉄”河原町駅”より徒歩約14分