こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市上京区の花街「上七軒」には、京都市最古の木造建築物である本堂を持ち、「千本釈迦堂」の通称で親しまれている「大報恩寺」というお寺があります。
この記事では、この千本釈迦堂の御朱印や歴史、「おかめ」にまつわる物語などについてご紹介します。
千本釈迦堂の御朱印について
千本釈迦堂では、通常4種類の御朱印が頂けます。
- 新西国三十三ヶ所 第16番の御朱印
- 京都十三仏霊場 第8番の御朱印
- ぼけ封じ 第2番の御朱印
- 近畿十楽観音霊場 第2番の御朱印
新西国三十三ヶ所の御朱印
新西国三十三所の第16番札所の御朱印です。
右上には、「新西國第十六番」の朱印が押してあります。
- 墨書き
右上:奉拝、日付
中央:六観音
左側:千本釈迦堂 - 朱印
右側:新西國第十六番
中央:梵字
左側:千本釋迦堂大報恩寺
京都十三仏霊場の御朱印
京都十三仏霊場の第8番の御朱印です。
中央には、札所本尊の「観音菩薩」の墨書き。
- 墨書き
右上:瑞応山、日付
中央:観音菩薩
左側:大報恩寺 - 朱印
右側:京都十三佛 第八番
中央:梵字
左側:千本釋迦堂大報恩寺
御朱印が頂ける場所
御朱印は境内の寺務所・拝観受付所でいただけます。時間は9:00~17:00。
見たところ、オリジナルの御朱印帳はなさそうでした。
千本釈迦堂ってどんなお寺?
御本尊と仏像
御本尊は鎌倉時代の仏師・行快作の釈迦如来坐像(高さ約90cm・秘仏)。
重要文化財に指定されており、本堂内の高御座式の厨子に安置されています。
本堂の左手にある霊宝殿内には、重要文化財に指定されている快慶作の「十大弟子像」10体や定慶作「六観音菩薩像」6体などが安置されています。
歴史と本堂
寺伝などによると、鎌倉時代の承久3年(1221)、義空上人が釈迦念仏の道場として小堂を建てたのが千本釈迦堂の始まりです。
現在の本堂は、安貞元年(1227)に建てられたもので、室町時代の「応仁の乱」や江戸時代の大火「西陣焼け」では、奇跡的に焼失を免れました。
本当に奇跡ですよね。
現在に至るまで何度か修理を行っており、昭和27年(1952)には「京都市内最古の木造建築物」として国宝に指定されました。
本堂と霊宝殿は拝観料を納めると拝観できます!
- 大人:600円
- 大学・高校生:500円
- 中学生・小学生以下:400円
今回は時間が無くて拝観できませんでしたが、次訪れた時は必ず拝観したいと思います…!
おかめ
千本釈迦堂には、「おかめ」の物語が残されています。
千本釈迦堂の棟梁を努めた大工・長井飛騨守高次は、本堂建築の際、重要な柱を誤って短く切り落としてしまいました。
その柱は代わりのきかない物だったため、高次は困り果てました。
その様子を見かねた妻の阿亀が「他の柱も短く切り、枡組で補えば大丈夫よ。」とアドバイスを行い、この結果、本堂は無事に完成しました。
阿亀は「女の知恵で建築したとなれば夫の恥となる」と考え、上棟式の前に自ら命を絶ってしまいます。
以上の物語により千本釈迦堂は「おかめ信仰」の発祥地となり、「縁結び・夫婦円満」や「災難厄除」などのご利益があるとされています。
桜
本堂前には「阿亀桜」と呼ばれている大きな枝垂れ桜があります。
例年3月下旬頃から見頃となり、阿亀桜をひと目見ようと、境内は多くの人で賑わいます。
本当に美しいので、桜のシーズンに参詣するのがオススメです!
基本情報まとめ
御朱印の種類 | 通常4種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 600円(大人) ※境内は無料 |
御本尊 | 釈迦如来坐像 |
札所 | 新西国三十三ヶ所第16番、京都十三仏霊場第8番、ぼけ封じ三十三観音霊場第2番、ぼけ封じ近畿十楽観音霊場第2番 |
宗旨 | 真言宗智山派 |
山号 | 瑞応山 |
住所 | 京都市上京区七本松通今出川上ル |
公式HP | http://www.daihoonji.com |
アクセス
- 京都市営バス”千本今出川”より徒歩約4分
- 京都市営バス”上七軒”より徒歩約3分