こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
別の記事で「安産祈願で有名な京都の神社」をまとめていますが、今回はそのお寺編です。
京都市内にある「安産祈願」の信仰を集めているお寺の中から、有名なお寺を4ヵ寺ピックアップ。
それぞれのお寺の創建由緒から、安産にまつわる逸話まで詳しくご紹介します!
京都の安産祈願のお寺①:清水寺・泰産寺
1寺目は、世界遺産・清水寺の境内にある「泰産寺」。
洛陽三十三所観音霊場の第14番札所で、朱色の三重塔が特徴的なお寺です。
奈良時代に皇后が皇子誕生を祈願して建立
泰産寺は、清水寺より歴史があります。
伝えによれば、奈良時代の養老年間(717-724)、第45代・聖武天皇の皇后「光明皇后」が、皇子の誕生を祈願して建立したのが起源とされています。
三重塔は「子安塔」と呼ばれ、内部に祀られている十一面千手観音は、「子安観音」として信仰されています。
また、清水寺近くにある「三年坂」は、泰産寺への参道であったことから名が付いたといわれており、「産寧坂」とも呼ばれています。
泰産寺(清水寺)の詳細記事と基本情報
泰産寺がある清水寺の御朱印や歴史、アクセスなどについては、こちらの記事をご覧ください!
時間 | 8:00〜18:00 (7・8月は18:30まで) |
御朱印の種類 | 11種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
授与所の場所 | 3ヶ所(本堂横、阿弥陀堂不動明王、音羽の滝) |
札所等 | 西国三十三所第16番、神仏霊場巡拝の道第117番(京都第37番)、洛陽三十三所観音霊場第10,11,12,13,14番、法然上人二十五霊場第13番、洛陽六阿弥陀第3番 |
御本尊 | 十一面千手観音 |
宗旨 | 北法相宗 |
拝観料 | 大人:400円 |
住所 | 京都市東山区清水1丁目294 |
公式HP | https://www.kiyomizudera.or.jp/ |
京都の安産祈願のお寺②:染殿院
次は、中京区の新京極にある「染殿院」。
ビルに囲まれた小さめのお寺ですが、ここにも皇后にまつわる伝承が残されています。
地蔵菩薩に染殿皇后が帰依
染殿院は、平安時代初期、弘法大師・空海によって建立されたお寺です。
御本尊の地蔵菩薩は、空海によって刻まれたと伝えられています。
第55代・文徳天皇の皇后「染殿皇后(藤原明子)」は、子宝に恵まれませんでした。
そこで、当寺の地蔵菩薩に祈願したところ、ご利益によって懐妊し、無事に皇子(後の清和天皇)を出産したといいます。
その後、「染殿皇后」にちなんで「染殿院」と呼ばれるようになり、今日至るまで安産守護の信仰を篤く集めてきました。
御朱印にも「安産守護」と入っており、下には「安産の象徴」とされている可愛い犬のスタンプが押してあります。
染殿院の詳細記事と基本情報
染殿院の御朱印や歴史、アクセスなどについては、こちらの記事をご覧ください!
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の料金 | 通常300円 |
時間 | 10:00〜18:00 |
御本尊 | 地蔵菩薩 |
宗旨 | 時宗 |
拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都市中京区新四条上中之町562 |
公式HP | http://www.somedonoin.com/ |
京都の安産祈願のお寺③:大蓮寺
続いて、左京区にある「大蓮寺」です。
洛陽三十三所観音霊場の第8番札所で、「走り坊さん」で知られるお寺です。
「安産のお札」を届けた走り坊さんとは?
大蓮寺の御本尊は、慈覚大師・円仁作と伝わる阿弥陀如来。
「比叡山から京都に下り女人の苦しみ救った」と伝えられており、安産の寺として、主に庶民からの信仰を集めてきました。
明治〜大正頃、大蓮寺の住職は「走り坊さん」と呼ばれていました。
お参りが出来ない妊婦のため、安産のお札を届けようと、京都中を走って配達したといいわれています。
とっても親切でありがたいお坊さんですね〜!
大蓮寺の詳細記事と基本情報
大蓮寺の御朱印や歴史、アクセスなどについては、こちらの記事をご覧ください!
御朱印の種類 | 通常3種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
時間 | 9:00~16:30 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗旨 | 浄土宗 |
山号 | 引接山 |
札所等 | 洛陽三十三所観音霊場第8番 |
住所 | 京都市左京区正往寺町457 |
公式HP | http://www.anzan-no-tera.jp/ |
京都の安産祈願のお寺④:来迎院
最後は、東山区の泉涌寺山内にある「来迎院」。
紅葉がキレイなことでも知られています。
日本最古の荒神「胞衣荒神」とは?
来迎院の起こりは、平安時代の大同元年(806)。
真言宗の宗祖である弘法大師・空海が、唐へ留学した際に感得した「三宝荒神」を当地に祀ったのが始まり。
荒神としては、日本最古といわれています。
来迎院の荒神様は「胞衣荒神」と呼ばれ、安産の勅願所として、皇室などから安産祈願の信仰を集めてきました。
境内には弘法大師の霊験によって湧いた独鈷水もあり、静かで自然豊かな心地の良く参拝できます。
来迎院の詳細記事と基本情報
来迎院の御朱印や歴史、アクセスなどについては、こちらの記事をご覧ください!
御朱印の種類 | 通常3種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
札所等 | 泉山七福神第4番(布袋尊) |
宗旨 | 真言宗泉涌寺派 |
拝観料 | 境内自由。庭園は300円。 |
住所 | 京都市東山区泉涌寺山内町33 |
公式HP | https://raigoin.com/ |
安産祈願は戌の日がオススメ!
日本では古くから、安定期に入った妊娠5ヶ月目の戌の日に安産祈願をする風習があります。
妊婦の方は、この戌の日に参拝されることをオススメいたします。
2021年と2022年の戌の日をまとめましたので、参考にしてくださいね!
2021年(令和3年) | 2022年(令和4年) |
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1月2日(土) | 1月9日(日) |
1月14日(木) | 1月21日(金) |
1月26日(火) | 2月2日(水) |
2月7日(日) | 2月14日(月) |
2月19日(金) | 2月26日(土) |
3月3日(水) | 3月10日(木) |
3月15日(月) | 3月22日(火) |
3月27日(土) | 4月3日(日) |
4月8日(木) | 4月15日(金) |
4月20日(火) | 4月27日(水) |
5月2日(日) | 5月9日(月) |
5月14日(金) | 5月21日(土) |
5月26日(水) | 6月2日(木) |
6月7日(月) | 6月14日(火) |
6月19日(土) | 6月26日(日) |
7月1日(木) | 7月8日(金) |
7月13日(火) | 7月20日(水) |
7月25日(日) | 8月1日(月) |
8月6日(金) | 8月13日(土) |
8月18日(水) | 8月25日(木) |
8月30日(月) | 9月6日(火) |
9月11日(土) | 9月18日(日) |
9月23日(木・祝) | 9月30日(金) |
10月5日(火) | 10月12日(水) |
10月17日(日) | 10月24日(月) |
10月29日(金) | 11月5日(土) |
11月10日(水) | 11月17日(木) |
11月22日(月) | 11月29日(火) |
12月4日(土) | 12月11日(日) |
12月16日(木) | 12月23日(金・祝) |
12月28日(火) |
まとめ
以上、安産祈願で信仰を集める京都のお寺紹介でした!
この記事が少しでもお役に立てば幸いです!
安産祈願で有名な京都の神社については、こちらの記事まとめていますので、参考にしていただければと思います。