こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
この記事では、平安中期に活躍した「空也上人」ゆかりのお寺を4ヵ寺ご紹介いたします!
あまり知られていないお寺も紹介しますので、参考にしてみてくださいね〜!
空也上人ゆかりの京都のお寺①:六波羅蜜寺
まずは、東山区の轆轤町にある六波羅蜜寺。
天暦5年(951)、空也上人が鴨川の東岸に建立した「西光寺」を起源とするお寺で、御本尊は辰年のみに御開帳される秘仏「十一面観音立像(国宝)」を祀っています。
宝物館に安置されている「空也上人立像(重文)」は、運慶の四男・康勝によるもので、空也上人の口から6体の阿弥陀仏(南・無・阿・弥・陀・仏)が出現している様子を表現しています。
空也上人といえば、この像ってくらい有名な像ですね〜!
毎年12月13〜31日に行われるのが、空也上人が悪疫退散を願って始めた踊り念仏「空也踊躍念仏(重要無形民俗文化財)」。
金鼓を叩きながら、「モーダ・ナンマイト(南無阿弥陀仏)」と唱えるが特徴です。
また、正月三が日には、結び昆布と小粒梅が入った「皇服茶」が参拝者に振る舞われます。
これは天暦5年(951)に京都で疫病が流行した際、空也上人が観音菩薩を載せた車を曳き廻し、病人に茶を振る舞ったという寺伝に基づくお茶で、第62代・村上天皇も飲んだことから皇服茶と呼ばれています。
とても美味しいので、ぜひ頂いてみてくださいね!
空也上人ゆかりの京都のお寺②:空也堂
次は、中京区の蛸薬師通堀川東入にある空也堂(通常非公開)。
空也上人像を御本尊としていることから空也堂と呼ばれており、正式名称は紫雲山光勝寺極楽院。
※「光勝」は空也上人の僧名
天慶2年(939)に空也上人が創建したとされていますが、上人に帰依した平定盛によって創建されたという説もあり。
年間行事としては、毎年11月の第二日曜日に空也忌の法要が営まれます。
空也堂では、空也上人が出寺した11月13日を開山忌としており、王服茶の献茶式や空也僧による歓喜踊躍念仏・六斎念仏焼香式(重要無形民俗文化財)が行われます。
空也上人ゆかりの京都のお寺③:月輪寺
続いて、右京区の愛宕山中腹にある月輪寺。
大宝4年(704)、修験道の僧侶・泰澄によって創建された古刹で、空也上人はこの地で修行を行い、念仏道場を開いたと伝えられています。
宝物殿の中には、六波羅蜜寺と同様に口から6体の阿弥陀仏が出現している「空也上人像(重要文化財)」が安置されています。
こちらは2股になっているのが特徴的ですね。
六波羅様と月輪寺の空也上人像の違いは身長が約2cm月輪寺の空也上人像が高いです。
月輪寺の像はまだ若輩の修行中の空也上人様を彫られておりますので全体的に小さく見えるように着ておられる衣服、鹿の杖などは小さく彫られ身長は大きく彫られておりますバランス的に小さく見えて実は大きいです pic.twitter.com/DwY28XxzSB— 月輪寺 (@tukinowatera76) November 15, 2021
境内に湧いている龍奇水は、空也上人が修行した際、観音のお告げにより龍神を救い、その御礼として龍神から水を授かったという伝説が残っています。
ちなみに、愛宕山内には、空也上人が修行したと伝わる「空也の滝」も存在します。
なかなか凄いパワースポットですので、愛宕山を訪れた際は、ぜひ行ってみてください!
空也上人ゆかりの京都のお寺④:西光寺
最後は、東山区の清水坂沿いにある西光寺。
天暦4年(950)、空也上人が山科区に創建した「空也寺」を起源するお寺で、堂内には阿弥陀如来像や空也上人像などを安置。
境内には、空也上人の遺骨が納められているというお墓(廟)があります。
拾遺都名所図会(1787)には、「空也上人廟『本堂の北にあり、中に石櫃あり、蓮花を鐫。伝云、遺骨を納む。』」とあり、かつてはお堂の中に石櫃が納められていたようです。
お墓近くには、天和3年(1683)に造られた石碑も建てられています。
内部の拝観などは出来ませんが、お墓は自由に拝むことが出来ました!
まとめ
以上、空也上人ゆかりのお寺まとめでした!
みなさんも空也上人の聖地を巡ってみてくださいね〜!
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