こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市左京区、世界遺産・銀閣寺のお隣りにある「浄土院(じょうどいん)」。
名前の通り宗旨は浄土宗で、京都の夏の風物詩「五山の送り火」の「大」を管理しているお寺でもあります。
この記事では、浄土宗の「大文字」が描かれた御朱印を中心に、歴史や五山の送り火の起源伝説などについてご紹介します!
五山の送り火の起こりには、またしても人物が関係しています。
浄土院の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00〜16:30
浄土院では、通常1種類の御朱印がいただけます。
弘法大師の御朱印
浄土院の「弘法大師」の御朱印です。
浄土宗のお寺で弘法大師の御朱印が頂けるのは、なかなか無いかもしれません。
なぜ弘法大師なのかは、下の方でご紹介します。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弘法大師
左側:大文字寺 - 朱印
中央:大、不明
左側:大文字山別當所
しなやかに描かれた山と朱印の「大」が、とってもステキですね!
中央の蛇?については、なんなのかよく分かりませんでした。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さいませ。
御朱印が頂ける場所
御朱印は、境内にあるこちらの建物でいただけます。
時間は9:00〜16:30。
設置されているインターホンを押すと対応してくださいます。
なお、私が最初に訪れたときは、ご不在だったので御朱印はいただけませんでした。
浄土院ってどんなお寺?
歴史
浄土院がある場所には、もともと、寛仁3年(1019)に第25世天台座主・明救によって創建された「浄土寺(天台宗)」というお寺がありました。
室町時代の文明14年(1482)、足利義政が東山殿(銀閣寺)を造営したため、浄土寺は相国寺の西に移されました。
浄土寺移転後の跡地には草堂が1つだけ残されており、この草堂を浄土宗の僧・泰誉浄久が復興し、寺名「浄土院」としたといいます。
江戸時代の享保17年(1732)、随誉がお堂を再建し、現在に至っています。
ちなみに、御本尊の阿弥陀如来は、もともと浄土寺に安置されていたものだったそうです。
五山の送り火
浄土院が大文字寺と呼ばれるのは、京都の夏の風物詩「五山の送り火」が関係しています。
五山の送り火の起こりについては諸説あるのですが、浄土院には興味深い寺伝が残されています。
その昔、お寺が火事になった際、御本尊の阿弥陀如来は、如意ヶ岳(大文字の山)の山上に現れ、光明が空に輝くという不思議な現象が起こったといいます。
その後、光明をかたどる点火の儀式が行われ、勅命を受けた空海は、如意ヶ岳に大文字の法壇を設置。
密行を修したのが、現在まで続いている大文字の起こりといいます。
現在、大文字の送り火は浄土院が管理しており、堂内には弘法大師像も安置されているようです。
ちなみに、大文字山の金尾部分には弘法大師堂も建てられており、送り火の際には灯明が灯されるとのこと。
伝統行事の五山の送り火に、そんな裏話があったとは驚きでした!
浄土院へのアクセス
- 京都市営バス「銀閣寺道」から徒歩約9分
浄土院の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の料金 | 通常300円 |
御朱印の時間 | 9:00〜16:30 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗旨 | 浄土宗 |
拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都市左京区銀閣寺町30 |
公式HP | なし |