こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市左京区にある人気観光スポット「永観堂(えいかんどう)」。
正式な名前は「禅林寺」といい、平安時代から「紅葉の名所」として有名なお寺です。
この記事では、そんな永観堂で頂ける御朱印を中心に、新緑が美しい境内の様子や歴史、みかえり阿弥陀などについて詳しくご紹介いたします!
永観堂(禅林寺)の御朱印について
- 御朱印の種類:通常6種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 受付時間:9:00〜16:00(閉門は17:00)
御朱印の種類
永観堂は、証空(西山国師)ゆかりの寺社を巡る「西山国師遺跡霊場」や、法然上人ゆかりの寺を巡る「法然上人二十五霊場」などの札所になっており、通常6種類の御朱印が授与されています。
- 顧阿弥陀如来(代表的/西山国師十六霊場第8番)
- 御詠歌(西山国師十六霊場第8番)
- 法然上人(法然上人二十五霊場縁故本山)
- 御詠歌(法然上人二十五霊場縁故本山)
- 顧阿弥陀如来(洛陽六阿弥陀めぐり第2番)
- 南無帰依法(京都文殊霊場第2番)
ここからは、私が実際に頂いた4種類について画像付きで紹介します。
顧阿弥陀如来 | 御詠歌 | 法然上人 | 顧阿弥陀如来 |
---|---|---|---|
★代表的★ 西山国師十六霊場 |
西山国師十六霊場 | 法然上人二十五霊場 | 洛陽六阿弥陀 |
顧阿弥陀如来の御朱印(西山国師十六霊場)
御本尊である「顧阿弥陀如来(みかえり阿弥陀)」の御朱印です。
永観堂の代表的な御朱印であり、特に指定しない場合はコチラが頂けます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:顧阿弥陀如来
左側:洛東、永観堂 - 朱印
右側:西山國師十六霊場 第八番
中央:顧、永観堂禅林寺
左側:総本山永観堂禅林寺
とっても達筆で美しい御朱印ですよね〜。
みかえり阿弥陀については、下の方で紹介しているので是非ご覧ください!
御詠歌の御朱印(西山国師十六霊場)
西山国師遺跡霊場第8番札所の御朱印です。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:し乃びねも おとなかりけり ほととぎす こや志ずかなる はやしなるらん
左側:永観堂 - 朱印
右側:西山國師十六霊場 第八番
中央:顧、永観堂禅林寺
左側:総本山永観堂禅林寺
内容は「し乃びねも(忍寝も) おとなかりけり ほととぎす こや志ずかなる はやしなるらん」と書いてあります。
美しすぎますね・・・!
京都のお寺で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめていますので、興味がある方はぜひご覧ください!
法然上人の御朱印(法然上人二十五霊場)
浄土宗の開祖・法然上人ゆかりのお寺を巡る「法然上人二十五霊場」縁故本山の御朱印です。
同霊場は、清水寺や知恩院も札所になっています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付(スタンプ)
中央:法然上人
左側:総本山 禅林寺 - 朱印
右側:法然上人二十五霊場 縁故本山
中央:永観堂禅林寺
左側:総本山永観堂禅林寺
顧阿弥陀如来の御朱印(洛陽六阿弥陀めぐり)
洛陽六阿弥陀めぐり第2番「顧阿弥陀如来」の御朱印です。
上で紹介した御朱印とは、右上の印が違うだけになります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:顧阿弥陀如来
左側:洛東、永観堂 - 朱印
右側:京洛六阿弥陀 第二番
中央:顧、永観堂禅林寺
左側:総本山永観堂禅林寺
洛陽六阿弥陀めぐりとは?
江戸中期、木食正禅上人が阿弥陀如来の霊感を受けて発願した霊場です。
定められている功徳日を3年3ヶ月続けて巡拝すると、無病息災や家運隆盛、諸願成就などのご利益が得られるとされています。
御朱印が頂ける場所
御朱印は、堂内への入り口である「大玄関」の納経所で頂けます。
受付時間は「9:00〜16:00(閉門17:00)」で、拝観料(大人600円)が必要です。
なお、紅葉シーズンなどの繁忙期では、御朱印が頂けない場合もあります。
私が訪れた時は、新型コロナの影響で書き置きのみの授与でした。
書き置きの御朱印の保管には、フィルムで挟むだけの「御朱印ホルダー」や差し込むタイプの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」などがオススメですよ〜!
納経所では、3種類のオリジナル御朱印帳も授与されていました!
永観堂(禅林寺)ってどんなお寺?
境内の様子
私が訪れたのは、2021年の8月末。
コロナの影響もあり、私以外の参拝者は5人もいらっしゃいませんでした。
境内はとっても静かで、美しい緑の景色をぼーっと堪能。
正直言って、参拝前はあまり期待していなかったのですが、あまりにも良すぎて一瞬で気に入りました。
紅葉シーズンには沢山の人が訪れるので、個人的には静かで落ち着いた「新緑の季節」に参拝するのをオススメしたいです。
新緑を見てると、こっちまで元気になるような気がして好きなんですよねぇ。
紅葉シーズンも行きたいと思っているので、写真を撮ってまた追記しますね!
歴史
永観堂の起こりは、平安時代の仁寿3年(853)。
弘法大師・空海の弟子である「真紹」が、この地にあった藤原関雄の山荘を買い取り、「真言密教の道場」としたのが始まりです。
貞観5年(863)には、第56代・清和天皇によって「禅林寺」の勅額が与えられ、官寺に準ずる定額寺となりました。
承暦年間(1077〜81)、第7世・永観が入寺し、創建以来「大日如来」としていた御本尊を「阿弥陀如来」に変え、浄土念仏の道場として中興します。
これ以降、「永観」の名前から、禅林寺は永観堂として呼ばれるようになりました。
その後は、応仁の乱によって焼失・荒廃してしまいますが、第103代・後土御門天皇の命によって再興。
真言宗のお寺として始まった永観堂ですが、現在は「浄土宗西山禅林寺派」の総本山となっています。
みかえり阿弥陀
阿弥陀堂に安置されている御本尊「みかえり阿弥陀(重要文化財)」。
左を向いてる特徴的なお姿は、とある伝説が残されています。
永保2年(1082)、中興の祖・永観は、須弥壇に安置された阿弥陀像の周りを回る修行をしていた。
永観がふと気づくと、壇から下りてきた阿弥陀像が修行を先導しており、永観は驚きのあまり立ち止まった。
すると、阿弥陀像は永観の方を振り返って「永観、おそし」と言い、首は振り返ったままになったという。
みかえり阿弥陀は正面だけではなく、右側からも見ることが出来ます。
結構近くまで寄って見れるので、右側から見ないのはもったいないですよ〜!
どうでもいいですが、帰りにあった「ちょっと見返って お忘れ物はございませんか」の看板に笑ってしまいましたw
くれぐれも、忘れ物が無いようにしてくださいね!
永観堂(禅林寺)周辺の寺社
永観堂の近くには、京都五山の一つ「南禅寺」や京都三熊野の一つ「熊野若王子神社」などがあります。
ぜひ、記事を参考にして参拝してみてくださいね!
永観堂(禅林寺)へのアクセス
- 京都市営バス「南禅寺・永観堂道」から徒歩約4分
- 京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約9分
永観堂(禅林寺)の基本情報
御朱印の種類 | 通常6種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
受付時間 | 9:00〜16:00(閉門17:00) |
札所等 | 西山国師遺跡霊場第8番、法然上人二十五霊跡縁故本山、洛陽六阿弥陀めぐり第2番、京都文殊霊場第2番 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗旨 | 浄土宗西山禅林寺派(総本山) |
拝観料 | 大人600円 |
住所 | 京都市左京区永観堂町48 |
公式HP | http://www.eikando.or.jp/ |