こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
日本全国に「約7000ヵ寺」もあるとされる浄土宗のお寺。
その浄土宗の総本山である「知恩院(ちおんいん)」は、浄土宗の開祖・法然上人ゆかりのお寺であり、境内には御廟も築かれています。
この記事では、知恩院で頂ける通常3種類と限定9種類の御朱印を中心に、歴史や三門・御影堂などについて詳しくご紹介いたします。
知恩院の通常御朱印について
- 御朱印の種類:3種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00〜16:00
知恩院の御朱印は3種類!
知恩院では、通常3種類の御朱印が授与されています。
- 法然上人の御朱印(代表的)
- 御詠歌の御朱印
- 勢至菩薩の御朱印
御朱印の一覧。
①法然上人 | ②御詠歌 | ③勢至菩薩 |
---|---|---|
★代表的★ | 日付無し |
1つ1つ詳しく見ていきましょう!
①法然上人の御朱印
中央に「法然上人」と墨書きされた御朱印です。
知恩院の代表的な御朱印になります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:法然上人
左側:知恩院 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第廿五番
中央:三宝印(佛法僧寶)
左側:浄土宗総本山知恩院
法然上人(円光大師)は、浄土宗の開祖であり、知恩院の開基です。
御影堂(本堂)には、法然上人像が御本尊として安置されています。
知恩院は、法然上人ゆかりのお寺を巡る「法然上人二十五霊場」の第25番札所となっており、右上には「第廿五番」の朱印が押してあります。
中央の朱印は「佛法僧寶」の三宝印。
②御詠歌の御朱印
法然上人二十五霊場第25番の御詠歌の御朱印です。
※御詠歌の御朱印には、「奉拝」「日付」の書き入れはありません。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
- 墨書き
草も木も
枯れたる野辺に
ただひとり
松のみ残る
弥陀の本願 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第廿五番
中央:三宝印(仏法僧宝)
左側:浄土宗総本山知恩院
御詠歌の内容は
「草も木も 枯れたる野辺に ただひとり 松のみ残る 弥陀の本願」
と書いてあります。
達筆でステキですね〜!
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
③勢至菩薩の御朱印
勢至堂に安置されている「勢至菩薩」の御朱印です。
- 墨書き
右側:本地、日付
中央:勢至菩薩
左側:勢至堂 - 朱印
右側:知恩教院
中央:総本山 本地勢至堂之章 知恩院
左側:知恩院勢至堂
こちらの御朱印のポイントは、右上(墨書き)と中央(朱印)の「本地」。
勢至堂は法然上人終焉の本地の堂であることから「本地堂」とも呼ばれ、勢至菩薩は、法然上人の「本地身」とされています。
勢至堂は、御影堂東側にある階段を登ったところにあります。
元々、この地には法然上人が亡くなるまで住んだ「大谷禅房」という住居があり、知恩院発祥の地でもあります。
境内最古の建築物であり、知恩院を語る上で外せない「勢至堂」。
非常に静かで落ち着く場所です。
知恩院の限定御朱印について
花まつりの御朱印
2022年4月1日〜8日に授与された「花まつり」の御朱印です。
花まつりはお釈迦様の誕生日を祝う仏教行事のことで、御朱印の中央には、お釈迦様の梵字「バク」の朱印が押してあります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:花まつり
左側:知恩院 - 朱印
中央:梵字(バク)
左側:浄土宗総本山知恩院
ちょうど桜が見頃だったので、御朱印と桜を一緒に撮影してみました!
弘覚大師(夜間特別拝観)の御朱印
2022年の春の夜間特別拝観の際に頂いた「弘覚大師」の御朱印です。
弘覚大師は、法然上人の大師号の一つのこと。
左上と右下には、ピンクの桜のスタンプが押してあります!
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弘覺大師
左側:知恩院 - 朱印
中央:國寶御影堂(?)
左側:浄土宗総本山知恩院
こちらも桜と一緒に撮影してみました〜!
ライトアップ時に撮るの忘れたのでお昼ですが(笑)
切り絵御朱印
2022年の2月末から授与が始まった春季限定の切り絵御朱印です。
※日付の有無は選択可能
種類は、法然上人・御詠歌・勢至菩薩の3つ。
私は春らしいピンクの法然上人を選びました。
桜の切り絵や三つ葉葵の箔押しがステキですね!!
三門も細かく表現されていますね!
三門前の桜が咲いたら、御朱印を持って写真撮影に行きたいと思います〜!
方丈庭園国指定名勝記念の御朱印
2020年11月に国指定の名勝となった知恩院の方丈庭園。
これを記念して授与された御朱印で、期間は「2021年4月1日〜2022年3月31日」の1年間でした。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:来迎引接
左側:知恩院 - 朱印
右側:国指定名勝 方丈庭園
中央:本願念佛
左側:浄土宗総本山知恩院
コチラは御朱印帳に直書きして頂けました。
中央の庭園をイメージした朱印がステキですね〜!
響流十方の御朱印
2021年12月に頂いた「響流十方」の御朱印です。
除夜の鐘でおなじみの「大鐘」の朱印がステキですね〜!
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:響流十方
左側:知恩院 - 朱印
右側:大鐘楼
中央:大鐘
左側:浄土宗総本山知恩院
上の写真では伝わりにくいのですが、こちらの御朱印は紙に鶴の模様が入っており、角度を変えるとキラキラ輝いてとてもキレイでした!
しかも、墨の一部は金色になっていて、とても縁起が雰囲気。
これで300円なのは大変ありがたいです。
濡髪大明神の御朱印
2021年11月に頂いた「濡髪大明神」の御朱印です。
書き置きのみの授与でした。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:濡髪大明神
左側:知恩院 - 朱印
右側:縁結び
中央:総本山 濡髪祠 知恩院
左側:浄土宗総本山知恩院
濡髪大明神は、勢至堂の奥の「濡髪祠」に祀られています。
主に縁結びの信仰を集めており、祇園の舞妓さんも密かに縁結び祈願に来てるんだとか。
ちなみに、濡髪祠へは墓地内の道を歩いていく必要があります。
三門楼上の特別公開の御朱印
「三門楼上の特別公開」時限定の御朱印です。
公開は定期的に行われており、その度にこちらの御朱印が授与されています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:宝冠釈迦如来
左側:知恩院 - 朱印
右側:國寶三門
中央:華頂山
左側:浄土宗総本山知恩院
中央には、三門に掲げられている扁額「華頂山」の朱印が押してあります。
朱印のサイズが大きめなので、なかなか迫力がありますよ〜!
三門の創建400年記念御朱印
1621年に建立された三門の「創建400年記念」御朱印です。
授与期間は「2021年9月1日〜10月31日」。
中央の三つ葉葵の朱印がカッコイイですね!
- 墨書き
右側:日付
中央:三解脱門
左側:知恩院 - 朱印
右側:国宝三門 創建四百年記念
中央:三つ葉葵
左側:浄土宗総本山知恩院
中央の「三解脱門」は、「空門」「無相門」「無願門」を表したものです。
三門については、下の方で詳しく紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね!
御影堂落慶法要参拝記念の御朱印
2011年から2020年まで、国宝・御影堂(本堂)は大規模な修理工事が行われました。
コチラの御朱印は、2020年4月に行われた「御影堂落慶法要(修理完成を祝う法要)」の参拝記念御朱印(書き置きのみ)。
中央の「法爾大師」とは、天皇陛下(現上皇陛下)から賜った大師号とのこと。
※日付以外は印刷です。
- 墨書き
右側:国宝御影堂落慶法要参拝記念、日付
中央:法然上人 法爾大師
左側:浄土宗総本山 知恩院 - 朱印
中央:本願念佛
左側:浄土宗総本山知恩院 - その他
右上:三葉葵
左上:御影堂
私は落慶法要から約1年後の2021年4月に頂きました。
授与期間については不明です。
書き置き御朱印の保管には、御朱印ホルダーや書き置き御朱印専用御朱印帳などがオススメです!
知恩院の御朱印帳について
知恩院では、山門の箔押しが施されているオリジナル御朱印帳と、「法然上人二十五霊場」専用御朱印帳(納経帳)の2種類が授与されています。
また、境内の売店(泰平亭)では、御朱印帳袋も販売されています。
知恩院の寺紋「三つ葉葵」と浄土宗の宗紋「月影杏葉」が入った御朱印帳袋もありますよ!
知恩院の御朱印と御朱印帳が頂ける場所
知恩院の御朱印は、正面の階段を上がってすぐのところにある「朱印所」で頂けます。
時間は「9:00〜16:00」。
境内を一通り見て回ってから、帰りに頂くのがオススメです!
なお、朱印所は結構小さめですので、混雑時は並ぶ場合があります。
売店でも御朱印帳は授与されています。
法然上人や仏教関連のクッズがたくさんあるので、色々と見てみてはいかがでしょうか!
知恩院ってどんなお寺?
歴史
上でも触れましたが、知恩院の創建には、浄土宗開祖・法然上人が深く関係しています。
承安5年(1175)、法然上人が東山大谷の吉水に建立した「草庵」が知恩院の起源とされています。
法然上人はこの草庵を専修念仏の道場とし、布教活動を行いますが、旧仏教勢からの激しい批判を受け、建永2年(1207)に讃岐へ流罪となります。
建暦元年(1211)、法然上人は京都へ戻り、大谷禅房(現在の勢至堂付近)に居住。
翌年の建暦2年(1212)1月、法然上人が亡くなると、弟子らは大谷禅房の東に廟堂を建立し葬ります。
その後、比叡山僧徒により廟堂が破壊されますが、法然上人の弟子らが復興し、仏殿や御影堂などを建立しました。
江戸時代になり、浄土宗を信仰した徳川家康は、知恩院を永代菩提寺とし、広大な寺領を寄進。
これにより、現在まで受け継がれている大伽藍が築かれました。
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三門
知恩院の入り口に建っている「三門」。
元和7年(1621)、徳川第2代将軍・秀忠によって建立されたもので、国宝に指定されています。
通常、お寺の門は「山門」と書きますが、知恩院は「空門」「無相門」「無願門」を表した「三門(三解脱門)」と称しています。
高さ24m、幅50mと日本最大級の大きさで、南禅寺・仁和寺と並び、「京都三大門」の一つに数えられています。
写真では伝わりにくいですが、近くに行くとその巨大さに驚きます。
掲げられている「華頂山」の扁額の大きさは、なんと「畳2畳以上」!
文字は、第112代・霊元天皇の宸翰と言われています。
ぜひ近くで見てみたいです。
門の上層部は仏堂(通常非公開)となっており、宝冠釈迦牟尼仏像などの仏像が安置されています。
三門をくぐる際は、門に手を合わせてみてはいかがでしょうか。
御影堂
御影堂(本堂)も国宝に指定されています。
寛永10年(1633)の焼失後、徳川第3代将軍・家光によって再建されたもので、こちらも非常に大きな建築物になります。
堂内には御本尊の法然上人が安置。
平成23年(2011)から令和2年(2020)まで、大規模な修理工事が行われ、美しい姿を蘇りました。
ぜひ、堂内に入ってお念仏(南無阿弥陀仏)をお唱えください!
知恩院の周辺の御朱印情報
知恩院の周辺には、美しい庭園を楽しむことが出来る天台宗三門跡の一つ「青蓮院」や祇園祭で有名な神社「八坂神社」、洛陽三十三所観音霊場の第7番札所「長楽寺」などがあります。
ぜひ、合わせて参拝してみてくださいね!
知恩院へのアクセス
- 京都市営バス「知恩院前」から徒歩約4分
- 京都市営地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約7分
- 京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約10分
- 阪急京都線「京都河原町駅」から徒歩約13分
知恩院の基本情報
御朱印の種類 | 通常3種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
時間 | 9:00~16:00 |
御本尊 | 法然上人像(本堂) |
宗旨 | 浄土宗(総本山) |
山号 | 華頂山 |
正式名称 | 知恩教院大谷寺 |
札所等 | 法然上人二十五霊場第25番 |
住所 | 京都市東山区林下町400 |
公式HP | https://www.chion-in.or.jp/ |