こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市南区にある世界遺産のお寺「東寺」。
この東寺の北側には、東寺真言宗別格本山である「観智院(かんちいん)」という塔頭寺院があります。
少々こじんまりとしていますが、境内の客殿はなんと国宝!
見どころたっぷりのお寺なので、東寺を訪れるすべての人にオススメしたいスポットです。
この記事では、観智院で頂ける御朱印を中心に、歴史や仏像などについてご紹介いたします。
東寺・観智院の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00〜17:00(?)
墨書きは「虚空蔵菩薩」
観智院の御朱印には、中央に「虚空蔵菩薩」と墨書きされています。
また、上部には虚空蔵菩薩を意味する梵字「タラーク」も書いてあります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:梵字のアラーク、虚空蔵菩薩
左側:東寺 観智院 - 朱印
右側:別格本山
中央:梵字のアーク(?)
左側:観智院印
御朱印が頂ける場所
観智院の御朱印が頂ける場所は2ヶ所あります。
- 観智院の拝観受付所
- 東寺境内の食堂(じきどう)
なお、観智院拝観受付所で頂ける御朱印は、書き置きのみの授与になります。
御朱印帳に頂きたい方は、東寺境内の食堂へ行きましょう。
食堂では観智院を含め計9種類の御朱印が頂けます。
周辺の御朱印情報
観智院の周辺には、六孫王神社や鎌達稲荷神社などがあります。
一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
東寺・観智院ってどんなお寺?
歴史
鎌倉時代の延慶元年(1308)、第91代・後宇多法皇は東寺に帰依し、東寺興隆のために21院の建立を計画。
その後、南北朝時代の延文4年(1359)に、真言界随一の学僧だったという杲宝によって観智院は創建されました。
その後、観智院は東寺一山の勧学院として代々学僧が居住し、僧たちによって集められた密教の聖教類や文章などは、なんと1万5千点以上。
東寺の塔頭の中で最も格式が高く、観智院の住持が東寺の別当職を兼ねていたとのこと。
国宝・客殿
観智院の客殿は、江戸時代の慶長10年(1605)に建立されたもの。
入母屋造り、軒唐破風を付けた桃山時代の書院造りであり、国宝に指定されています。
客殿の中には、二刀流の剣豪として有名な宮本武蔵筆という「鷲の図」「竹林の図」があります。
説明してくださった方の話によると、宮本武蔵は一時この観智院にかくまってもらったそうで、その際に武蔵が描いたとのこと。
残念ながら劣化が激しいですが、とても素晴らしい絵でした。
また、長者の庭もとってもステキです。
人も少なかったので、春を感じながら縁側からぼーっと庭を眺めていました。
ちなみに、縁側からは五重塔も見られます。
国宝の「客殿」から見る国宝の「五重塔」。
非常に贅沢な眺めです。
本堂
本堂には、観智院の御本尊である五大虚空蔵菩薩(重要文化財)が祀られています。
「虚空蔵」とは、無尽蔵・広大無辺の知恵を無尽に蔵していること。
元々は唐の長安・青龍寺金堂の御本尊でしたが、承和14年(847)、恵運によって請来され、山科の安祥寺に安置。
その後、学僧の賢宝によって観智院に移されました。
また、五大虚空蔵菩薩のお隣には、愛染明王像が安置。
煩悩即菩提の本尊であり、縁結びや子宝、安産などの信仰を集めています。
とても迫力があり、眼力が特にスゴイです。
愛染明王さまの目をじっと見ながら、良縁祈願を行ってみました。
東寺・観智院へのアクセス
- 京都市営バス「東寺東門前」から徒歩約3分
- JR・京都市営地下鉄「京都駅」から徒歩約13分
- 近鉄「東寺駅」から徒歩10分
東寺・観智院の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00 ※16:30で受付終了 |
拝観料 | 大人500円 |
御本尊 | 五大虚空蔵菩薩 |
宗旨 | 東寺真言宗 |
住所 | 京都市南区九条町403 |
公式HP | https://toji.or.jp/guide/kanchiin/ |