こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
東映太秦映画村が有名な京都市右京区の太秦地区。
ここには、渡来系豪族・秦氏一族の秦河勝によって建立された「広隆寺(こうりゅうじ)」というお寺があります。
広隆寺は京都最古のお寺であり、霊宝殿に安置されている「弥勒菩薩半跏像」が非常に有名です。
この記事では、広隆寺で頂ける2種類の御朱印を中心に、広隆寺の歴史や見どころ、弥勒菩薩半跏像などについてご紹介いたします。
広隆寺の御朱印について
- 御朱印の種類:通常2種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 札所:聖徳太子霊跡第24番
- 時間:9:00 ~ 17:00
弥勒菩薩の御朱印
中央の「弥勒菩薩」と、広隆寺の別称である「秦公寺」の印が特徴的な御朱印です。
なお、日付以外はすべてスタンプです。
- 墨書き(スタンプ)
右側:奉拝、日付
中央:弥勒菩薩
左側:大本山 廣隆寺 - 朱印
中央:秦公寺印、廣隆寺
聖徳太子御遺跡第24番の御朱印
広隆寺は、聖徳太子ゆかりのお寺を巡る「聖徳太子御遺跡霊場」の第24番札所です。
中央の「楓野別宮」とは、境内の「桂宮院本堂(国宝)」の地にあったと伝わる太子建立の宮殿のことを指します。
こちらも、日付以外はすべてスタンプです。
- 墨書き(スタンプ)
右側:奉拝、日付
中央:太子楓野別宮
左側:大本山 廣隆寺 - 朱印
右側:聖徳太子御遺跡 第二十四番
中央:桂宮院本堂、廣隆寺
ちなみに、聖徳太子が建立したと伝わる中京区の六角堂は、同霊場の第25番札所になっています。
御朱印が頂ける場所
御朱印は、霊宝殿拝観受付所でもある授与所で頂けます。
なお、オリジナル御朱印帳はありませんでした。
広隆寺ってどんなお寺?
広隆寺は、京都市右京区の太秦にある真言宗御室派大本山のお寺です。
山号は蜂岡山。御本尊は、上宮王院太子殿(本堂)に聖徳太子立像を安置。
毎年10月12日に催行される「牛祭」は、京都三大奇祭に数えられています。
歴史
この記事のタイトルにもある通り、広隆寺は平安遷都以前からある京都最古のお寺で、かつて「蜂岡寺」「秦公寺」「太秦の太子堂」などと呼ばれていました。
広隆寺の創建由緒は、あの「日本書紀」に記載されています。
同書によると、推古天皇11年(603)、聖徳太子から仏像を授けられた秦河勝によって、九条河原里周辺に創建されたと伝えられ、現在地に移された時期については諸説あります。
聖徳太子建立七大寺の一つに数えられ、広隆寺の寺名の由来は開基である河勝の本名「広隆」にちなむものといい、創建以来、秦氏一族の氏寺とされました。
弘人9年(818)、火災により堂塔など焼失しますが、承和年間(834〜848)に空海の弟子である道昌僧都によって再建。
その後はたびたび堂塔が焼失しますが、創建以来の仏像は奇跡的に火災を免れています。
桂宮院本堂(国宝)は建長3年(1251)、講堂(赤堂)は永万元年(1165)に再建されたもの。
仏像
広隆寺といえば、弥勒菩薩の仏像がとても有名です。
誰もが教科書などで一度は見たことがあるこの美しい弥勒菩薩像は、正式名称を「木造弥勒菩薩半跏像」といい、国宝第一号としても知られています。
宝冠を戴くため「宝冠弥勒」という俗称があり、飛鳥時代に作られたことはわかっていますが、その作成地については諸説あります。
また、その表情から「泣き弥勒」と呼ばている弥勒菩薩半跏像は、高い宝髻が特徴的。
宝冠弥勒・泣き弥勒、どちらの弥勒菩薩像も広隆寺の創建伝承に関わる仏像とされています。
本堂奥にある霊宝殿には、2体の弥勒菩薩半跏像の他、千手観音菩薩立像(国宝)や十二神将立像(国宝)などの仏像がたくさん安置されています。
広隆寺参拝の際は、ぜひ霊宝殿にもお立ち寄りいただければと思います。
- 時間
3〜11月:9:00〜17:00
12〜2月:9:00〜16:30 - 料金
大人:800円
高校生:500円
小・中学生:400円
広隆寺へのアクセス
- 京福電鉄嵐山本線「太秦広隆寺駅」から徒歩約2分
- 京都市営バス「太秦開町」から徒歩約2分
- JR山陰本線「太秦駅」から徒歩約7分
広隆寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常2種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 境内無料 霊宝殿:大人800円 、高校生500円、小・中学生400円 |
御本尊 | 聖徳太子像 |
宗旨 | 真言宗御室派(大本山) |
山号 | 蜂岡山 |
住所 | 京都市右京区太秦蜂岡町32 |
公式HP | なし |