こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市中京区・二条城の南を通る御池通には、通り名の由来となったお寺があります。
その名は「神泉苑(しんせんえん)」。
起源は平安京造営時までさかのぼり、あの弘法大師・空海ゆかりのお寺でもあります。
この記事では、神泉苑で頂ける御朱印や御朱印帳を中心に、歴史や空海が勧請した「善女龍王」などについて、詳しくご紹介します!
神泉苑の御朱印について
- 御朱印の種類:9種類(通常)
- 御朱印の朱印料:300円(通常)
- 時間:9:00~17:00
神泉苑では、通常9種類の直書き御朱印が授与されています。
なお、季節などによって多少変化するようです。
- 善女龍王
- 聖観音菩薩
- 不動明王
- 平安京聖蹟
- 弁財天
- 鵜丸
- 恵方社
- 義経公
- 静御前
※2021年6月時点
ここでは、私が頂いた「善女龍王」「聖観音菩薩」「義経公」を詳しくご紹介いたします!
善女龍王の御朱印
善女龍王社に祀られている「善女龍王殿」の御朱印です。
おそらく、神泉苑の代表的な御朱印だと思います。
下の方で詳しく紹介しますが、善女龍王は、弘法大師・空海が勧請した神様になります。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:善女龍王殿
左側:日付、神泉苑 - 朱印
右側:弘法大師請雨聖蹟
中央:梵字(マ?)、神泉苑
聖観音菩薩の御朱印
本堂に安置されている御本尊「聖観音菩薩」の御朱印です。
聖観音菩薩は、第110代・後光明天皇ゆかりの観音様とのこと。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:聖観音菩薩
左側:日付、神泉苑 - 朱印
右側:後光明院宸翰造
中央:梵字(サ)、神泉苑
義経公の御朱印
朱印がとてもカッコいい「(源)義経公」の御朱印です。
伝えによれば、義経は神泉苑で舞う「静御前」を見て恋に落ち、その後、側室にしたそうです。
神泉苑は義経と静御前の「出会いの場」でもあったんですね!
- 墨書き
右側:奉拝
中央:聖観音菩薩
左側:日付、神泉苑 - 朱印
右側:九郎判官義経
中央:義経(必勝祈願)、神泉苑
特別御朱印
神泉苑では、定期的にステキな特別御朱印が授与されています。
季節に合わせた特別御朱印。とてもきれいですね!
私が訪れたときは、特別御朱印がズラリと外に並べてありました。
選んで拝受出来るのも魅力的ですね。
なお、最新の御朱印情報については、神泉苑の公式HPをご覧ください。
http://www.shinsenen.org/index.html
御朱印帳
神泉苑では、オリジナル御朱印帳も授与されています。
右上の「龍と神泉苑」がめちゃめちゃカッコいい・・・!
また、近代日本画家・竹内栖鳳氏作の絵を使用した御朱印帳もありました。
コチラも素敵ですね!
神泉苑周辺の御朱印情報
神泉苑の周辺には、世界遺産に指定されている「二条城(御城印)」や金運アップの信仰を集めている「御金神社」、八坂神社の境外末社「又旅社(御供社)」などがあります。
ぜひ、合わせて参拝してみてくださいね!
神泉苑ってどんなお寺?
歴史
神泉苑の始まりは、延暦13年(794)。
そう、「泣くようぐいす平安京」でおなじみの平安遷都の年です。
平安遷都を実行した第50代・桓武天皇は、平安京造営の際、この地を「禁苑」として整備しました。
禁苑とは、平たく言えば「天皇のための遊宴の庭園」です。
中国の禁苑にならい、自然を活かして造営された広大な苑内には、乾臨閣や釣殿などが建立されていたそうです。
その後、桓武天皇をはじめ、平城天皇・嵯峨天皇・淳和天皇など、歴代天皇が度々行幸し、お花見や詩宴などの宴遊を行いました。
貞観5年(863)、都で疫病が流行し、天皇の勅命によって、早良親王など六柱の霊を祀る「御霊会」が行われました。
さらに、貞観11年(869)には、八坂神社から神輿を出し、全国の国の数である66本の鉾を立てて厄払いを祈願。
これが現在まで続く「祇園祭」の起源になります。
中世以降は荒廃し、安土桃山時代の慶長7年(1602)には、徳川家康による二条城の造営で、苑域の大半が失われることになります。
その後、僧・快雅が中興したことにより、寺院に改められ、東寺真言宗に属することになりました。
境内は全体に「神社」のような雰囲気ですが、立派なお寺ですので気をつけましょう。
空海と善女龍王
神泉苑は、弘法大師・空海ゆかりの地です。
天長元年(824)、空海は雨乞いのために天竺の「善女龍王」を池に勧請。
現在も善女龍王は池の中に祀られており、中島には善女龍王社が建てられています。
また、東寺の空海と西寺(現在は廃寺)の守敏は、神泉苑で降雨の霊験を競い合ったという記録も残されています。
気になる勝負の結果は、、、空海の勝利!
この降雨バトル以来、神泉苑は祈雨修法の場として、霊場の一面を持つようになったといいます。
なかなか凄い場所ですね・・・!
神泉苑へのアクセス
- 京都市営バス「神泉苑前」から徒歩すぐ
- 京都市営バス「堀川御池」から徒歩約5分
- 京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩約3分
- JR山陰本線「二条駅」から徒歩約7分
神泉苑の基本情報
御朱印の種類 | 9種類(通常) |
御朱印の料金 | 300円(通常) |
時間 | 9:00~17:00 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
宗旨 | 東寺真言宗 |
住所 | 京都市中京区門前町166 |
公式HP | http://www.shinsenen.org/ |