こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市左京区の大原にある「勝林院(しょうりんいん)」。
天台宗総本山・延暦寺の別院で、浄土宗の開祖・法然上人ゆかりのお寺として知られています。
この記事では、そんな勝林院で頂ける御朱印を中心に、歴史や大原問答、証拠の阿弥陀などについてもご紹介いたします!
勝林院の御朱印について
- 御朱印の種類:通常2種類
- 御朱印の料金:300円
- 時間:9:00〜16:30
勝林院は「法然上人二十五霊場」という霊場の第21番札所になっており、御朱印は通常2種類授与されています。
- 大原問答の御朱印
- 御詠歌の御朱印
①大原問答の御朱印
勝林院で頂ける「大原問答」の御朱印です。
代表的な御朱印ですので、特に指定しない場合は、こちらが直書きされます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大原問答
左側:魚山、勝林院 - 朱印
右側:法然上人廿五霊場第廿一番
中央:梵字(キリーク)
左側:魚山 勝林院
この「大原問答」については、下の方で説明しますので、ぜひ見てみてくださいね〜!
御詠歌の御朱印
法然上人二十五霊場第21番の御詠歌の御朱印です。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
- 墨書き
右側:日付
中央:阿弥陀佛に 染むる心の 色に出でば 秋の梢の たぐいならまし
左側:魚山、勝林院 - 朱印
右側:法然上人廿五霊場第廿一番
中央:梵字(キリーク)
左側:魚山 勝林院
阿弥陀佛に 染むる心の 色に出でば 秋の梢の たぐいならまし
とてもステキな歌ですね〜!
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
御朱印が頂ける場所
御朱印は拝観受付で御朱印帳を預け、帰りに受け取る方式でした。
拝観時間は17:00までですが、最終受付は16:30なのでお気をつけください。
勝林院ってどんなお寺?
歴史
勝林院の起こりは、平安時代初期の承和2年(835)。
慈覚大師・円仁が、声明修行の道場として創建したと伝えられています。
その後はだんだんと衰微し、長和2年(1013)に大原入道寂源が再興、寺名を「勝林院」としました。
江戸末期までは4つの子院を有しており、「勝林院」の寺名はその総称で、現在の本堂は総本堂として使われてきました。
しかし、明治以降の「勝林院」は本堂の専称となり、現在の子院は、宝泉院と実光院の2つが残るのみとなっています。
大原問答・証拠の阿弥陀
文治2年(1186)、勝林院の顕真が法然上人を招き、天台宗や法相宗の高僧らと一昼夜の宗論「大原問答(大原談義)」が行われました。
法然上人は、高僧らからの問いに「南無阿弥陀仏(念仏)を唱えるで極楽浄土へ往生できる」と次々に論破。
さらに、御本尊の阿弥陀如来は手から光を放ち、法然上人の教えが正しいことを証明しました。
その光景を見た高僧や聴衆約300人は、いかなる人でも極楽往生できると知り、大喜びで三日三晩念仏を唱え続けたと伝えられています。
これ以降、阿弥陀如来は「証拠の阿弥陀」と呼ばれ、江戸時代には京都の名弥陀の一つにも数えられました。
しかし、享保21(1736)に起こった火災によって、「証拠の阿弥陀」は残念ながら焼失し、現在の阿弥陀如来はその後に造られたものになります。
とても大きな阿弥陀如来ですので、ぜひみなさんも堂内に上がって参拝してみてくださいね!
勝林院へのアクセス
- 京都バス「大原」から徒歩約9分
勝林院の基本情報
御朱印の種類 | 通常2種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
御朱印の時間 | 9:00〜17:00(最終受付16:30) |
拝観料 | 300円 |
宗旨 | 天台宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
住所 | 京都市左京区大原勝林院町187 |
公式HP | https://www.shourinin.com/ |