上京区

水火天満宮の御朱印|日本最初の天満宮?不思議な霊石を祀る桜の名所

水火天満宮の御朱印
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こんにちは、nobo@nobo_kyoto)です。

上京区・堀川通に「日本最初の天満宮」を称する水火すいか天満宮という神社が鎮座しています。この記事では、水火天満宮の御朱印や歴史、不思議な霊石などについてご紹介します。

水火天満宮の鳥居

水火天満宮の御朱印について

水火天満宮では、通常1種類の御朱印をいただくことが出来ます。
私が訪れた時は書き置きのみの授与でした。

右上に中央に「水火天満宮」の墨書き、「日本 天満宮 最初」の印が押してあります。

水火天満宮の御朱印

2020年4月に訪れた時は、期間限定の御朱印も授与されていました。
墨書きの内容は、菅原道真公が詠んだ和歌「さくら花ぬしを 忘れぬ物ならば 吹きこむ風に 言伝てはせよ」。

水火天満宮の限定御朱印
【計15種類】京都の寺社で頂いた「桜の御朱印」まとめ!京都の御朱印を5年間集め続けている筆者が今まで頂いてきた「桜の切り絵やイラスト入りの御朱印」を14種類紹介。ピンクでかわいいものから、かっこいいものなど幅広く掲載しています。なお、基本的に期間限定のものばかりなので、参考程度に見て貰えればと思います。...

御朱印は境内の授与所で頂けます。

水火天満宮の御朱印授与所

この日は自分で御朱印を取り、お金を箱に入れるスタイルでした。
いつか御朱印帳にもいただきたいと思います…!

水火天満宮の御朱印授与所


水火天満宮ってどんな神社?

御祭神と信仰

御祭神はもちろん「菅原道真すがわらのみちざね」。
平安時代の貴族・歌人であり、学問の神様として有名です!

一般的な天満宮と同じで「学業成就」や「合格祈願」などの信仰も集めていますが、社名からもわかるように、主に「水難・火難除け」の信仰を集めています。

授与所では、道真公が描かれている絵馬も授与してあります!

水火天満宮の菅原道真の絵馬

歴史

社伝によると、延長元年(923)、延暦寺の天台座主十三世・尊意僧正そんいそうじょうによって創建されました。醍醐だいご天皇(第60代)の勅願ちょくがんによるもので、「水害・火災を鎮める」守護神として道真公が勧請かんじょうされ、祀られました。

昔は上天神町(現在地より少し西)に鎮座していましたが、昭和27年(1952)に現在地へ移転しました。

水火天満宮の本殿

日本最初の天満宮?

由緒書に「日の本最初の天満宮の勧請の最初なり」とあることから、水火天満宮は「日本最初の天満宮」と称しています。

ただ、道真公の死去の翌年(904年)に創建された「防府ほうふ天満宮(山口県)」や道真公の存命中(901年)に創建された「生身いきみ天満宮(京都府南丹市)」、934年に創建された「吉祥院きっしょういん天満宮(京都市南区)」など、「最初・最古」を名乗る天満宮は日本に複数あります。

したがって、水火天満宮の「日本最初」というのは、説の1つとして捉えたほうがいいでしょうね。

水火天満宮の日本最初


霊石と境内社など

水火天満宮で祀られている3つの霊石と境内社の「六玉稲荷大明神社」と「金龍水」について紹介します。

登天石(とうてんせき)

道真公が太宰府で亡くなった後、都では大雨や落雷などの天変が相次ぎ、「道真の怨霊による祟りだ」という噂が広がります。
そこで、醍醐天皇は延暦寺の尊意僧正に祈祷を依頼。尊意は急いで比叡山を降りて宮中に向かいますが、その途中で鴨川がいきなり増水し、町へ流れ込みました。

水火天満宮の登天石

尊意は数珠をひともみし、天に向かって神剣をかざして祈ったところ、たちまち水位は下がり、2つに分かれた水流の間から1つの石が現れました。
この石の上に道真公の霊が現れ、やがて雲の中に消えていきました。
尊意はこの石を持ち帰り供養し「登天石」と名付けたといいます。

「登天石は隕石である」という説もあり、とても不思議な雰囲気を感じる石です。

水火天満宮の登天石

出世石(しゅっせいし)

登天石の右側に祀られている石です。
昔から「大願成就・世に出る石」として信仰されています。

水火天満宮の出世石

少し角度をつけてみると、ハートの形をしていました(わかりにくい)。

水火天満宮の出世石

玉子神石(たまごじんせき)

安産祈願の信仰を集める丸い石で、卵のようにツルッと子供が生まれてくることから「玉子神石」と呼ばれています。
妊娠5ヶ月目以降にこの石に祈ると安産のご利益があるとされています。

水火天満宮の玉子神石

六玉稲荷大明神社

六玉稲荷大明神など3柱祀る稲荷社です。
元々は東本願寺の飛地境内地である渉成園にありましたが、明治維新以前に移されました。
主に「就職祈願」の信仰を集めているようです。

水火天満宮の六玉稲荷大明神社

金龍水(こんりゅうすい)

金龍水は鎮座以来枯れたことのない井戸水です。
都名水の一つであり、眼病に効くとされています。

水火天満宮の金龍水

下の鉢には、椿(?)の花が浮かべてありました。

水火天満宮の椿の花

ちなみに手水場にも椿(?)の花が浮かべてありました。
「花手水」って最近結構流行ってますよね〜。

水火天満宮の椿の花

実は桜がキレイ

天満宮といえば梅ですが、水火天満宮は桜の名所として有名です。

水火天満宮の桜

3月末頃から、境内を覆うように枝垂桜が咲きます🌸

水火天満宮の桜

座る場所も用意してあるので、ゆっくりと鑑賞することが出来ますよ。

水火天満宮の桜

水火天満宮の基本情報

御朱印の種類 通常1種類
御朱印の朱印料 300円
時間 不明
御祭神 菅原道真
旧社格 村社
創建 延長元年(923)
住所 京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
公式HP http://suikatenmanguu.com

水火天満宮へのアクセス

  • 京都市営バス”天神公園前”よりすぐ
  • 京都市営バス”北大路堀川”より徒歩約8分