こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
上京区・堀川通に「日本最初の天満宮」を称する水火天満宮という神社が鎮座しています。この記事では、水火天満宮の御朱印や歴史、不思議な霊石などについてご紹介します。
水火天満宮の御朱印について
水火天満宮では、通常1種類の御朱印をいただくことが出来ます。
私が訪れた時は書き置きのみの授与でした。
右上に中央に「水火天満宮」の墨書き、「日本 天満宮 最初」の印が押してあります。
2020年4月に訪れた時は、期間限定の御朱印も授与されていました。
墨書きの内容は、菅原道真公が詠んだ和歌「さくら花ぬしを 忘れぬ物ならば 吹きこむ風に 言伝てはせよ」。
御朱印は境内の授与所で頂けます。
この日は自分で御朱印を取り、お金を箱に入れるスタイルでした。
いつか御朱印帳にもいただきたいと思います…!
水火天満宮ってどんな神社?
御祭神と信仰
御祭神はもちろん「菅原道真」。
平安時代の貴族・歌人であり、学問の神様として有名です!
一般的な天満宮と同じで「学業成就」や「合格祈願」などの信仰も集めていますが、社名からもわかるように、主に「水難・火難除け」の信仰を集めています。
授与所では、道真公が描かれている絵馬も授与してあります!
歴史
社伝によると、延長元年(923)、延暦寺の天台座主十三世・尊意僧正によって創建されました。醍醐天皇(第60代)の勅願によるもので、「水害・火災を鎮める」守護神として道真公が勧請され、祀られました。
昔は上天神町(現在地より少し西)に鎮座していましたが、昭和27年(1952)に現在地へ移転しました。
日本最初の天満宮?
由緒書に「日の本最初の天満宮の勧請の最初なり」とあることから、水火天満宮は「日本最初の天満宮」と称しています。
ただ、道真公の死去の翌年(904年)に創建された「防府天満宮(山口県)」や道真公の存命中(901年)に創建された「生身天満宮(京都府南丹市)」、934年に創建された「吉祥院天満宮(京都市南区)」など、「最初・最古」を名乗る天満宮は日本に複数あります。
したがって、水火天満宮の「日本最初」というのは、説の1つとして捉えたほうがいいでしょうね。
霊石と境内社など
水火天満宮で祀られている3つの霊石と境内社の「六玉稲荷大明神社」と「金龍水」について紹介します。
登天石(とうてんせき)
道真公が太宰府で亡くなった後、都では大雨や落雷などの天変が相次ぎ、「道真の怨霊による祟りだ」という噂が広がります。
そこで、醍醐天皇は延暦寺の尊意僧正に祈祷を依頼。尊意は急いで比叡山を降りて宮中に向かいますが、その途中で鴨川がいきなり増水し、町へ流れ込みました。
尊意は数珠をひともみし、天に向かって神剣をかざして祈ったところ、たちまち水位は下がり、2つに分かれた水流の間から1つの石が現れました。
この石の上に道真公の霊が現れ、やがて雲の中に消えていきました。
尊意はこの石を持ち帰り供養し「登天石」と名付けたといいます。
「登天石は隕石である」という説もあり、とても不思議な雰囲気を感じる石です。
出世石(しゅっせいし)
登天石の右側に祀られている石です。
昔から「大願成就・世に出る石」として信仰されています。
少し角度をつけてみると、ハートの形をしていました(わかりにくい)。
玉子神石(たまごじんせき)
安産祈願の信仰を集める丸い石で、卵のようにツルッと子供が生まれてくることから「玉子神石」と呼ばれています。
妊娠5ヶ月目以降にこの石に祈ると安産のご利益があるとされています。
六玉稲荷大明神社
六玉稲荷大明神など3柱祀る稲荷社です。
元々は東本願寺の飛地境内地である渉成園にありましたが、明治維新以前に移されました。
主に「就職祈願」の信仰を集めているようです。
金龍水(こんりゅうすい)
金龍水は鎮座以来枯れたことのない井戸水です。
都名水の一つであり、眼病に効くとされています。
下の鉢には、椿(?)の花が浮かべてありました。
ちなみに手水場にも椿(?)の花が浮かべてありました。
「花手水」って最近結構流行ってますよね〜。
実は桜がキレイ
天満宮といえば梅ですが、水火天満宮は桜の名所として有名です。
3月末頃から、境内を覆うように枝垂桜が咲きます🌸
座る場所も用意してあるので、ゆっくりと鑑賞することが出来ますよ。
水火天満宮の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 不明 |
御祭神 | 菅原道真 |
旧社格 | 村社 |
創建 | 延長元年(923) |
住所 | 京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10 |
公式HP | http://suikatenmanguu.com |
水火天満宮へのアクセス
- 京都市営バス”天神公園前”よりすぐ
- 京都市営バス”北大路堀川”より徒歩約8分