こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市上京区にある浄土宗のお寺「報恩寺(ほうおんじ)」。
所蔵する掛け軸「鳴虎」は、寅年の三が日のみ公開される虎図として有名です。
この記事では、報恩寺で頂ける御朱印を中心に、歴史や鳴虎に残されている伝説についても詳しく紹介します!
報恩寺(鳴虎)の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間;10:00〜16:00
報恩寺では、通常1種類の御朱印が授与されています。
阿弥陀如来の御朱印
報恩寺の御本尊「阿弥陀如来」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、鳴虎
中央:本尊 阿弥陀如来
左側:日付、報恩寺 - 朱印
右側:鳴虎
中央:三宝印「佛法僧寶」(?)
左側:尭天山佛牙院鳴虎報恩寺印
右下には、「鳴虎」の墨書きと朱印が押されています!
かっこいいですね〜!
中央の朱印は、三宝印「佛法僧寶」だと思われます。
私が訪れたときは、書き置きのみの授与でした。
右側に由緒などが書いてあったので、恐らく「京の通称寺巡り」の専用台紙です。
通常の大判御朱印帳より大きいため、今回は「御朱印ホルダー」に保管しました。
フィルムに挟むだけなので、とっても便利ですよ〜!
報恩寺(鳴虎)ってどんなお寺?
歴史
伝えによれば、報恩寺の起源は平安時代の貞観8年(866)。
慈覚大師・円仁が創建した天台浄土兼学の「浄住寺」が前身とされています(諸説あり)。
文亀元年(1501)、第104代・後柏原天皇の勅により、僧・慶誉が浄土宗に改宗。
寺号は「報恩寺」となり、再興が図られました。
天正13年(1585)、豊臣秀吉の命により、現在地に移転。
江戸末期の火災で類焼し、現在のお堂はその後再建されたものになります。
なお、文化財の多くは焼失を免れており、「撞かずの鐘」伝説が残る梵鐘(重文)は平安時代、御本尊の阿弥陀三尊像は鎌倉時代に作製されたものだそうです。
鳴虎図
報恩寺が所蔵する掛け軸「鳴虎」。
中国の画人・四明陶佾による作品で、後柏原天皇から報恩寺に贈られました。
鳴虎には、豊臣秀吉ゆかりの伝説が残されています。
秀吉は虎図がお気に入りで、鑑賞のために度々寺を訪れていました。
その後、秀吉は虎図を借り、自身の邸宅「聚楽第」の床に飾りましたが・・・。
虎図は夜中に鳴き声を発したため、秀吉は一晩中眠ることが出来ず、翌朝に寺に返されたといいます。
この伝説から、虎図は「鳴虎」と呼ばれるようになりました。
鳴虎の原本は通常非公開であり、寅年の正月三が日のみ一般公開されます。
※一般公開時以外は、複製品が飾られています。
私は令和4年(2022)の公開時に鑑賞しに行きましたが、とても躍動感のある虎図でかっこよかったです!
ご住職の解説もあり、大変満足できる拝観となりました!
ちなみに、鳴虎は寅年の一般公開以外にも、京都市観光協会主催「京の冬の旅」で極稀に公開されています(2014年・2022年)。
とても見ごたえのある虎図ですので、機会があれば是非見に行ってくださいね〜!
報恩寺(鳴虎)周辺の寺社
報恩寺の周辺には、スポーツの守護神を祀っている「白峯神宮」や人形の寺として有名な「宝鏡寺」、金閣寺や銀閣寺を境内塔頭に持つ「相国寺」があります。
ぜひ、記事を参考にして参拝してみてくださいね〜!
報恩寺(鳴虎)へのアクセス
- 京都市営バス「堀川上立売」から徒歩約3分
- 京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩約9分
報恩寺(鳴虎)の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
時間 | 10:00〜16:00 |
宗旨 | 浄土宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
拝観料 | 境内自由(通常時) |
住所 | 京都市上京区射場町579 |
公式HP | なし |