はじめに
こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
2月の行事といえば節分ですよね!立春の前日であるこの日は、京都の多くの神社仏閣で豆まきなどが行われます。
吉田神社の節分祭や壬生寺の厄除大法会は全国的にも有名ですが、須賀神社(すがじんじゃ)の節分祭について知る人は少ないのでは無いでしょうか。
今回は一風変わった節分行事がある須賀神社の節分祭と限定御朱印についての記事です。
須賀神社ってどんな神社?
まずは須賀神社について軽くご紹介します。
京都市左京区聖護院に鎮座する須賀神社は、869(貞観11)年に創建された「素戔嗚尊・櫛稲田比売命」を祀る神社で、昔は平安神宮の境内あたりに鎮座していました。
お隣には1964(昭和39)年に分祀された交通神社が鎮座しています。
須賀神社には縁結び、交通神社には交通安全のご利益がありますよ!
節分の限定御朱印について
2019年2月2・3日の2日間限定で授与された限定御朱印です。
初穂料のは500円で書き置きタイプの御朱印。
御朱印に描かれている謎の怪しい人については下で説明しますね。
毎年デザインが変わっているようなので、2020年の節分はまた別のデザインになると思います。
通常の御朱印についてはこちらをご覧ください。
須賀神社の節分祭を紹介!
ここからは節分祭についてご紹介していきます。
須賀神社の節分祭も他の神社と同じように豆まきを行いますが、ちょっと特殊なところがあるんです。
怪しげな2人組「懸想文売り」
鳥居をくぐり境内に入ると烏帽子に水干姿、布で顔を隠した怪しげな2人組を発見。
この2人組は懸想文売り(けそうぶみうり)と呼ばれ、右肩に梅の枝を担ぎながら境内を歩いて回り、参拝者に懸想文を授与して回ります。
懸想文とは簡単に言うとラブレターのことで、識字率が低かった平安時代に公家などが顔を隠し、庶民のラブレター代筆を行っていました。
庶民たちに素性が知られないように布で顔を隠していたんですね。
江戸時代にはとても盛んになり、京都の風俗行事の一つとして定着しますが、明治維新後に一度廃れます。
懸想文売りは長い間行われませんでしたが、1955(昭和30)年に縁結びで有名な須賀神社が節分の2日間だけ復活させ、現在では懸想文を求めて多くの参拝者が訪れます。
懸想文の初穂料は1000円。
1万円札を渡されて困っていたので、受ける際は1000円札を用意したほうがよさそうです。
懸想文のご利益は?
懸想文売りが授与する懸想文は「縁談や商売繁盛など人々の欲望を叶える符札」で、人に知られないように引き出しに入れておくと、顔が美しくなり良縁に恵まれるといわれています。
懸想文を受ける人のほとんどは女性ですが、男性が受けちゃいけない決まりはありません!
実際に男である私も受けました。
こちらが懸想文売りから頂いた懸想文。
「須賀神社 縁結びお守」「懸想文」と懸想文売りのイラストが書いてありますね。
開けてみると結ばれた和紙が入っていました。
文章は一応ぼかしておきます。気になる方は実際に拝受してみてくださいね。
文章の内容は毎年変わっていて、差出人と受取人の名前は干支にちなんだものになっています。
まとめ
平安時代からの文化である懸想文売り。体験できるのは全国で須賀神社だけです。
節分限定御朱印のデザインも懸想文の内容も毎年気になりますね。
もし、いいご縁があったら追記したいと思います笑。