京都市左京区・京都大学の近くに、吉田山という小高い山があります。
古くから「神楽岡(神々が集う岡)」と呼ばれている吉田山には、平安時代に創建され、2月の節分祭で有名な吉田神社が鎮座しており、摂末社など複数のお社が山内にあります。
この記事では、吉田神社でいただける御朱印を中心に、御祭神や歴史、延喜式内社の全3132座の神様を祀る大元宮などについてご紹介いたします。
吉田神社の御朱印
まずは吉田神社の御朱印について。
- 御朱印の種類:通常5種類
- 御朱印の料金:300円
- 受付時間:9:00〜17:00
御朱印の種類は5種類ある!
吉田神社では、通常5種類の御朱印が頂けます。
- 吉田神社の御朱印
- 大元宮の御朱印
- 竹中稲荷神社の御朱印
- 菓祖神社の御朱印
- 山蔭神社の御朱印
御朱印に書いてある内容や、お社の歴史などについて説明していきます!
①吉田神社の御朱印
中央に吉田神社と墨書きされている御朱印です。
特に指定しない場合はコチラが頂けます。
「吉田神社」の文字がとてもかっこいいですよね。
- 墨書き
右側:参拝
中央:吉田神社
左側:日付 - 朱印
右側:吉田神楽岡鎮座
中央:吉田神社
左側:吉田神社 大元宮
吉田神社は、近畿地方にある152の社寺で構成された霊場「神仏霊場巡拝の道」の札所(第110番(京都第30番))になっており、専用御朱印帳に御朱印を頂くと、右下に「神仏霊場」の朱印が追加されます。
お隣の京都第30番は、吉田神社近くにある「真如堂」です。
②大元宮の御朱印
吉田神社の末社である大元宮の御朱印です。
- 墨書き
右側:参拝
中央:日高日宮大元宮
左側:日付 - 朱印
右側:なし
中央:吉田神社 大元宮、第一霊場 大元宮 吉田神社
左側:なし
大元宮については、長くなるので記事下の方で詳しく説明させていただきます。
③竹中稲荷神社の御朱印
吉田山の頂上にある末社・竹中稲荷神社の御朱印です。
右上の文字が「奉拝」ではなく、「登拝」になっているのがポイントです。
墨書き
右側:登拝
中央:京都吉田山山頂鎮座、竹中稲荷神社
左側:日付
朱印
右側:なし
中央:竹中神社(船)、竹中稲荷神社
左側:なし
竹中稲荷神社の御祭神は宇賀御魂神、猿田彦神、天鈿女神。
創建年代は不明ですが、天長年間(824年〜834年)にはすでに社殿があったということです。
明治5年(1872)に吉田神社の末社に指定されました。
竹中稲荷神社の周辺には、伏見稲荷大社を彷彿とさせるようなお塚が複数築かれており、一番奥には「奥の院 竹釼稲荷神社」という真新しいキツネさんが祀られたお社もあります。
京都市内にある稲荷神社の御朱印まとめはコチラ!
④菓祖神社の御朱印
末社・菓祖神社の御朱印です。
御朱印には、御祭神である「田道間守命・林浄因命」の名前が書かれています。
墨書き
右側:奉拝
中央:田道間守命 林浄因命 菓祖神社
左側:日付
朱印
右側:なし
中央:菓祖神社
左側:なし
菓祖神社は、昭和32年(1957)に創建された比較的新しいお社です。
祀られている二柱の神様はお菓子の神様とされています。
第11代・垂仁天皇(すいにんてんのう)の命を受け、常世の国の非時香菓を日本にもたらしたという。
室町時代に来日し、初めて餡入りの饅頭を作り広めたという。
京都の菓子業界の方々から篤い信仰を集めており、お社の周りには奉納された玉垣がずらりと並んでいます。
⑤山蔭神社の御朱印
末社・山蔭神社の御朱印です。
墨書き
右側:奉拝
中央:料理 包丁之神
左側:日付
朱印
右側:なし
中央:山蔭神社
左側:なし
山蔭神社は、菓祖神社創建の2年後である昭和32年(1957)に建てられたお社です。
御祭神は藤原山蔭卿、相殿に恵比寿神が祀られています。
奈良・春日の大神を勧請して吉田神社を建立した人物。
あらゆる食物を調理調味づけた始祖であり、古くから包丁の祖・料理・飲食の祖神として崇められています。
こちらは全国の料理関係者から篤い信仰を集めており、京都府外からも多数の玉垣が奉納されています。
授与所
5種類の御朱印は、全て境内にあるコチラの授与所でいただけます。
吉田神社オリジナル御朱印帳も授与されていますよ!
(2024/12/03 21:45:05時点 Amazon調べ-詳細)
周辺の御朱印情報
吉田神社の周辺には、逆立ち姿の備前焼狛犬がある宗忠神社や洛陽三十三所観音霊場の札所となっている真如堂、法然上人ゆかりのお寺である百万遍知恩寺などがあります。
記事を参考にして、参拝してみてくださいね!
吉田神社ってどんな神社?
御祭神と信仰
吉田神社の本宮は、4つの社が連なって鎮座しており、いわゆる「春日神」の四座を祀っています。
厄除けや開運出世、家内安全などの信仰を集めています。
- 第一殿:健御賀豆知命
- 第二殿:伊波比主命
- 第三殿:天之子八根命
- 第四殿:比売神
歴史
吉田神社の起こりは貞観元年(859)。
中納言・藤原山蔭が都の鬼門にあたる吉田山に「都の守護神」として、春日大社の四柱を勧請したのが始まりです。
鎌倉以降は卜部氏(吉田家)が祠官となり、室町末期に吉田兼倶が吉田神道(唯一神道)を創始してからは、神道界に絶大な権威を持っていました。
末社・大元宮
吉田神社で有名なのが末社の大元宮(重要文化財)。
正式名称は「斎場所大元宮」といい、室町幕府第8第将軍・足利義政の正妻である日野富子などの寄進により、文明16年(1484)に造営されたお社です。
御祭神は天神地祇八百萬神(あまつかみくにつかみやおよろづのかみ)。
東神明社に天照皇大神、西神明社に豊宇氣比売神、東西諸神社に「延喜式内社の全3132座の神様」を祀っています。
伊勢神宮内外宮の二座を始め、全国の延喜式内社に祀られている3132座もの神々にお参りすることが出来るなんて本当スゴイですよね。
通常、大元宮は門の外からしか参拝出来ませんが、「正月三が日・節分祭・毎月1日」限定で内部に入ることが可能です。
拝観料は無料ですので、ぜひ門が開く日に訪れてみてくださいね!
吉田神社へのアクセス
- 京都市営バス「京大正門前」より徒歩約8分
吉田神社の基本情報
御朱印の種類 | 通常5種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00〜17:00 |
御祭神 | 建御賀豆智命,伊波比主命,天之子八根命,比売神 |
創建 | 貞観元年(859) |
住所 | 京都市左京区吉田神楽岡町30 |
公式HP | http://www.yoshidajinja.com/ |