上京区

釘抜地蔵(石像寺)の御朱印|頂く前に本堂周りを「お百度」!

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こんにちは、nobo@nobo_kyoto)です。

9月中旬。
京都の蒸し暑さも落ち着き、自転車で京都散策するのが楽しい季節になりました。

千本通りを自転車でぶらついていると、「釘抜地蔵尊くぎぬきじぞうそん」の赤提灯が吊るされたお寺を発見しました。

事前情報無しの軽い気持ちで中に入ると…。
色々とビックリしたことがありました。

この記事では、「釘抜地蔵」と呼ばれている石像寺で頂いた御朱印と、御朱印を頂く前に行う参拝方法、石像寺の歴史や信仰についてご紹介いたします。

釘抜地蔵の山門

釘抜地蔵の御朱印

まずは釘抜地蔵の御朱印について。

  • 種類:1種類
  • 朱印料:300円
  • 時間:8:00~16:30

釘抜地蔵では、1種類の御朱印がいただけます。

中央に「釘抜地蔵」、左側に「石像寺」の墨書き。

右に「抜苦与楽」、左下には「諸病平癒諸願成就」「釘抜地蔵尊」「苦悩解消諸悪排除」の釘抜き型の印が押してあります。

中央は「梵字(地蔵菩薩:カ)」の印となっています。

釘抜地蔵(石像寺)の御朱印



御朱印はお百度のあとで

手水で手を清め、本堂に手を合わせた後寺務所へ。

お寺の方が誰もいらっしゃらなかったので、インターホンをポチッ。
ご住職が出られたので、「あの。御朱印をお願いします。」と言うと、「うちでは御朱印は『お百度』をされた方のみにさせていただいております。御百度されますか?」と尋ねられました。

さすがに「いいえ」とも言えず、「はい」と答えると、ご住職が説明に来られました。

ご住所の説明によると、「お百度」は地蔵堂の周囲を「100回」もしくは「数え年(年齢+1)と同じ回数」、願いを思い浮かべながら巡る参拝方法とのこと。
地蔵堂の向かって右側にある箱から、回数分の竹の棒を手に持ち、1周回るごとに箱に戻していきます。

釘抜地蔵(石像寺)の竹の棒

早速、奉納者さんの住所氏名などが記された竹の棒を数え年分手に取り、お百度をやってみました。

お堂の正面で手を合わせて祈願

お堂を左回りに1周

箱に竹の棒を1本戻す

お堂の正面で手を合わせて祈願

これの繰り返し。
お堂はそこまで大きくないので、20秒くらいで1周回ることが出来ます。

私の場合、じっくり祈願しながら行い、大体15分くらいですべて終了。

不思議なことに、お百度後は体が少し軽くなったような気持ちになりました。

釘抜地蔵(石像寺)の竹の棒

お百度後、再び寺務所に行き、御朱印をお願いすると、ご住職に「いかがでしたか?」と尋ねられました。

正直に「少し体が軽くなったような気分です。」と答えると、「それはよかったです。」と喜ばれ、御朱印を書いてくださいました。

普通に参拝して頂く御朱印より、頂いたときの嬉しさが数倍に。
まさに「参拝の証」な御朱印です。

お百度は年齢を重ねれば重ねるほど大変になりますが、ぜひみなさんも挑戦してみてくださいね。

釘抜地蔵(石像寺)の寺務所寺務所にはお守りもあります。

周辺には、国宝の本堂を持つ千本釈迦堂(大報恩寺)などがあります。

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釘抜地蔵(石像寺)ってどんなお寺?

釘抜地蔵の愛称で親しまれている石像寺は、千本通り沿いにある浄土宗のお寺です。

正式名称は「光明遍照院石像寺こうみょうへんしょういんしゃくぞうじ」であり、六角堂椿寺など、通称で呼ばれ親しまれているお寺の集まり「通称寺の会」に属しています。

歴史

石像寺は、平安時代の弘仁10年(819)に弘法大師・空海によって創建されました。

創建当時は真言宗のお寺でしたが、鎌倉時代、重源ちょうげん上人によって中興され、この時に浄土宗へ改宗されました。

釘抜地蔵(石像寺)の山門

地蔵堂と釘抜地蔵尊

地蔵堂(本堂)には、御本尊の釘抜地蔵尊が祀られています。

この釘抜地蔵尊は、弘法大師・空海が唐から持ち帰った石に刻んだと伝わっており、当初は「苦抜(くぬき)地蔵」と呼ばれていましたが、時代が下るにつれて「くぬき」がなまって「くぎぬき」になったそうです。

空海作の仏像については、コチラの記事にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!

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釘抜地蔵(石像寺)の本堂

また、以下の伝説が由来ともいわれています。

釘抜地蔵尊伝説

16世紀半ば頃、商人の紀国屋道林きのくにやどうりんは、両手の痛みに苦しんでいた。

どんな治療も効かなかったため、道林が石像寺の地蔵尊に7日間の願掛けを行ったところ、満願日の夜に地蔵尊が夢に現れ、「痛みの原因は前世で人をうらみ、人形を作ってその手に釘を打ち付けた罪のためだ。釘を抜いてあげよう。」と道林に告げた。

道林が目覚めると、両手の痛みは消えており、石像寺を訪れると、地蔵尊の前に血に染まった2本の八寸釘があったという。

道林はその後、100日間のお礼参りを行った。

釘抜地蔵(石像寺)

上記の出来事以降、釘抜地蔵尊は「諸病回復」「無病息災」などのご利益があるとして参拝者が絶えず訪れるようになりました。

病が無くなると、「2本の八寸釘と釘抜き」が貼り付けられた絵馬を奉納する習わしがあり、地蔵堂の周りには、約1000枚の絵馬がずらりと掲げられています。

釘抜地蔵(石像寺)の本堂

壁一面の絵馬は圧巻。
凄まじい信仰を感じます。

釘抜地蔵(石像寺)の本堂

地蔵堂の前には、日本画家・堂本印象氏によって奉納された釘抜きのモニュメントが設置されています。

釘抜地蔵(石像寺)の釘抜のモニュメント



まとめ

以上、釘抜地蔵(石像寺)の御朱印と歴史、信仰についてのご紹介でした。

小さなお寺ですが、地元の方々からとても篤く信仰されていることがわかりました。
病気などにお悩みの方は、一度参拝されてみてはいかがでしょうか。

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釘抜地蔵へのアクセス

  • 京都市営バス”千本上立売”より徒歩約2分
    「6・46・59・206」系統

釘抜地蔵(石像寺)の基本情報

御朱印の種類 1種類
御朱印の朱印料 300円
時間 8:00~16:30
御本尊 釘抜地蔵尊
宗旨 浄土宗
住所 京都市上京区千本通上立売上ル花車町503
公式HP なし
周辺の寺社 千本釈迦堂(大報恩寺)千本ゑんま堂(引接寺)