こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区の音羽山。
清水寺があることで有名な山ですが、実はその山内には「清閑寺(せいかんじ)」というお寺もあるのです。
この記事では、清閑寺で頂ける御朱印を中心に、清水寺から清閑寺へ続く山路「歌の中山」や歴史、京都市街地を一望できる要石などについてご紹介いたします。
清閑寺の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:8:00〜16:00
歌中山大悲殿の御朱印
清閑寺では、中央に「歌中山大悲殿」と墨書きされた御朱印が頂けます。
「歌中山」は清閑寺の山号であり、「大悲殿」は観音様が安置されているお堂のことを意味します。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:歌中山大悲殿
左側:日付 - 朱印
右側:本尊十一面観音
左側:歌の中山 清閑寺
対応してくださったお寺の方の話によると、清閑寺のご住職は普段、大阪の成田山不動尊にいらっしゃるらしく、ご不在時は書き置きのみの授与になるそうです。
書き置きでも頂けるだけで嬉しいです。
ちなみに、本堂の裏手には「成田山不動尊ご分霊」が祀られていました。
書き置き御朱印の保管には、差し込むだけの「書き置き専用御朱印帳」がオススメです!
”歌の中山”を通って清水寺から清閑寺へ
あまり知られていませんが、清水寺の子安塔(泰産寺)近くには、裏門が存在。
この裏門から清閑寺へ行くことが可能なんです(※五条バイパス方面からも行けます。)。
清水寺の音羽の滝から清閑寺への山路は、清閑寺の寺伝に基づき、一般的に「歌の中山」と呼ばれています。
その昔、清閑寺の僧・真燕僧都は、門前で美しい女性を発見し、「清水寺への道はどれか?」と道を尋ねた。
すると、女性は「見るにだに まよふ心の はかなくて まことの道を いかでしるべき」という歌を詠んで姿を消した。
その歌が詠まれた場所が「歌の中山」である。
歌の中山には、猫ちゃんたちもいました。
ゆったり歩きながら、10分もしないうちに清閑寺へ到着。
ここから先は、ほんのちょっとだけ山道になります。
雨の日などは、足元にお気をつけください。
到着です!
拝観料は100円は、門に掲げられている賽銭箱に入れる方式。
あらかじめ用意しておくことをオススメします。
清閑寺ってどんなお寺?
歴史
清閑寺の起こりは、平安時代の延暦21年(802)。
延暦寺の紹継法師によって創建されました。
その後、荒廃してしまいますが、一条天皇の御代(986〜1011)に播磨守・佐伯公行卿が「鎮護国家の道場」として再興。
法華三昧堂や宝塔など建立し、天神様として有名な「菅原道真公」が刻んだという十一面千手観音像を安置して、寺号を「清閑寺」としました。
長徳2年(996)には一条天皇の勅願寺となり、その後は繁栄を極めましたが、応仁の乱戦火により荒廃。
現在の本堂は、慶長年間(1596〜1615)に根来山の性盛法師によって建立されたもので、境内唯一の堂宇となっています。
なお、御本尊は道真公自刻の「十一面千手観音像」。
要石
境内には、要石という大きな石があります。
この要石からは、京都の街が「扇を開いたような」角度で眺望でき、扇の要部分にあたることから「要石」と呼ばれるようになったそうです。
また、この要石に誓いをたてると願いが叶うという信仰も集めています。
桜と紅葉
清閑寺では、春は桜・秋は紅葉を楽しむことが出来ます。
私が訪れた時(4/3)は、残念ながら桜は全て散っていました…。
紅葉がキレイになった時期にまた参拝したいと思います。
清閑寺へのアクセス
- 京都バス「清閑寺山ノ内町」から徒歩約10分
- 清水寺「裏門」から徒歩約7分
清閑寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 8:00〜16:00 |
御本尊 | 十一面千手観音 |
宗派 | 真言宗智山派 |
山号 | 歌中山 |
拝観料 | 100円 |
住所 | 京都市東山区清閑寺歌ノ中山町3 |
公式HP | なし |