こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市右京区にある愛宕山。
頂上に火防の神を祀る愛宕神社があることで有名ですが、実は山内に月輪寺(つきのわでら)というお寺があるんです。
この記事では、有名な僧たちも訪れた不思議な桜の木がある月輪寺の御朱印などについてご紹介いたします。
月輪寺の御朱印
- 種類:2種類
- 朱印料:300円
月輪寺は「法然上人二十五霊場の第18番」札所になっており、通常の御朱印と御詠歌の御朱印2体いただけます。
法然上人の御朱印
法然上人二十五霊場の第18番の法然上人の御朱印です。
シンプルながらとっても美しい御朱印で気に入っています。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:法然上人
左側:月輪寺 - 朱印
右側:「圓光大師二十五霊場 第拾八番」、「日付」
中央:菊の紋
左側:月輪寺印(?)
今回、私は法然上人二十五霊場専用御朱印帳にいただきました。
もちろん、専用御朱印帳以外の普通の御朱印帳にもいただけます。
御詠歌の御朱印
御詠歌の御朱印です。
御詠歌の内容は「月影の 至らぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ」。
個人的に御詠歌の御朱印って大好きなんですよね〜。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央: - 朱印
右側:「圓光大師二十五霊場 第拾八番」
中央:菊の紋
左側:月輪寺印(?)
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
御朱印がいただける場所
御朱印は境内の授与所にていただくことができます。
時間については、月輪寺の公式Twitterを御覧ください。
なお、17:00〜9:00の時間帯は、境内通行禁止とのことです。
周辺の御朱印情報
愛宕山の頂上にある愛宕神社の御朱印情報はこちらのページにまとめていますので、よかったら見てみてください。
明智光秀が引いたおみくじ
授与所には、大河ドラマ「麒麟がくる」で注目が集まっている明智光秀が引いたというおみくじ箱が残されています。
有名な「本能寺の変」の数日前、光秀は愛宕山参籠を行ったのですが、その時このおみくじ箱を使っておみくじを引いたそうです。
気になる結果は…1回目「凶」、2回目「凶」、3回目「大吉」。
何度も引いていいの!?って感じですよね。
見事「三度目の正直」で大吉を引き当てた光秀は、本能寺の変を実行したそうです。
残念ながら、このおみくじ箱はガムテープで補強してしまったため、ダメになってしまったそうです。
「古い物に新しい物を取り入れるとよくない」とご住職の尼さんがおっしゃっていました。
光秀と同じおみくじ箱でおみくじを引くことは出来ませんが、通常のおみくじは用意されています。
1回200円。
結果は…凶でしたw
光秀みたいに大吉が出るまで引くのはやめておきました。
御朱印を頂いた際は、おみくじも引いてみてはいかがでしょうか。
参拝の際の注意点
2020年10月現在、月輪寺では新型コロナウイルス感染予防の観点から、マスク着用と休憩の自粛を呼びかけています。
特に御朱印を頂く方は、必ずマスクを着用してください。
月輪寺周辺はドクターヘリが来ないらしく、万が一のことがあったら大変です。
お寺の方、周りの参拝者のためにもご協力をお願いします。
月輪寺ってどんなお寺?
月輪寺の歴史や祀られている仏像などについてご紹介します。
歴史
月輪寺は、大宝4年(704)に修験道の僧侶・泰澄によって開山されたお寺です。
天応元年(781)、第49代・光仁天皇の勅により慶俊僧都によって中興。
この時、地中から「人天満月輪」の銘が刻まれた古鏡が見つかったため、「月輪寺」という寺名になりました。
六波羅蜜寺を創建したことでも有名な口称念仏の祖・空也上人、浄土宗の開祖・法然上人、浄土真宗の開祖・親鸞聖人、平安鎌倉時代の公卿・九条兼実(円澄)など、有名な僧たちが月輪寺を訪れたと伝わっています。
本堂脇には立派な親鸞聖人像もあり、私が訪れた時はちょうど浄土真宗信徒一行が参拝されていました。
仏像
本堂内には、阿弥陀如来如来立像や五大明王像(金剛夜叉明王・降三世明王・不動明王・軍荼利明王・大威徳明王)などが祀られています。
また、四天王像(持国天・増長天・広目天・多聞天)も祀られています。
近くで見るととてもかっこいいです!
また、本堂左手には三祖師堂があり、承元元年(1207)の流罪(承元の法難)の際、親鸞聖人・九条兼実(円澄)・法然上人が自ら刻んだという三祖師像が祀られています。
左から親鸞聖人・九条兼実(円澄)・法然上人と並んでいます。
宝物殿の中には、坂上田村麻呂作という十一面千手観音立像や空也上人像など、重要文化財に指定されている仏像が祀られています。
宝物殿は平日のみの開扉で、電話による事前予約が必要です。
しぐれ桜
境内にはしぐれ桜(時雨桜)と呼ばれる大きな桜の木があります。
この桜の木は親鸞聖人のお手植えと伝わっており、4月下旬から5月上旬にかけて見頃になるそう。
このしぐれ桜は、愛宕山七不思議の一つに数えられています。
何が不思議なのかというと、毎年5月頃に葉先から雫が落ちるのです。
これは法然上人や九条兼実との別れを惜しむ「親鸞の涙」と言われており、科学では説明がつかず、愛宕山が霊山といわれる所以だといいます。
「そんな現象あるわけない。お寺の人が水をかけてるんやろう。」と疑っていた人は、朝から桜の木を監視し、この現象にとても驚いていたそう。
都百景にも描かれている月輪寺のしぐれ桜。
美しい桜の花と不思議な雫を見に行ってみてはいかがでしょうか。
龍奇水
境内には龍奇水(りゅうきすい)という水が湧いています。
空也上人は月輪寺で修行した際、観音のお告げにより龍神を救い、この御礼として龍神から水を授かったと伝わっています。
現在も水は衰えることなく湧き続けており、お寺の大事な飲料水となっています。
ちなみに、愛宕山内には、空也上人が修行したと伝わる「空也の滝」も存在します。
こちらはすごいパワースポットですので、愛宕山を訪れた際にはぜひ寄ってみてほしいです。
月輪寺まとめ
以上、月輪寺のご紹介でした。
山の中にあるため参拝するのは大変ですが、とても素晴らしいお寺ですのでぜひ参拝してみてくださいね。
参拝の際は、なにかお供え物を持っていくと喜ばれるかも知れません。
私も次は果物を持って上がろうと思っています。
月輪寺基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:30~15:30 |
拝観料 | 境内無料 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗旨 | 天台宗 |
山号 | 鎌倉山 |
住所 | 京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町7 |
公式HP | 法然上人二十五霊場法然上人二十五霊場 – 月輪寺 |
月輪寺へのアクセス
- 京都バス「清滝」を下車後、月輪寺ルートで約1時間半