こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区にある天台宗三門跡の一つ「妙法院門跡(みょうほういんもんせき)」。
あまり知られていませんが、国宝「三十三間堂」は妙法院門跡の境外仏堂であり、妙法院門跡が管理等を行っています。
この記事では、妙法院門跡で頂ける御朱印を中心に、特別拝観や歴史などについてご紹介いたします!
妙法院門跡の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の料金:300円
- 時間:9:00〜16:00
妙法院門跡は、通常非公開のお寺ですが、神仏霊場巡拝の道の第119番(京都39番)札所になっているため、非公開時でも御朱印を頂くことができます。
普賢尊の御朱印
妙法院門跡で通常頂ける御朱印は、本尊の「普賢尊(普賢菩薩)」。
私は神仏霊場巡拝の道の専用御朱印帳に頂いたので、右上に「神仏霊場」の朱印が押してあります。
なお、専用御朱印帳以外の御朱印帳にも直書きしてもらえますが、「神仏霊場」の朱印は押してもらえません。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:本尊 普賢尊
左側:妙法院門跡 - 朱印
右側:神仏霊場 廣福王廟(?)
中央:寺紋
左側:妙法院門跡
御朱印が頂ける場所
妙法院門跡の御朱印は、入り口近くにある「事務所」で頂けます。
ドアを開けると、お寺の方が対応してくださいます。
事務所では、お供え物のお下りである亀屋清永の「清浄歓喜団」も貰いました。
レンジで少しだけ温めて、柔らかくしてからありがたく頂きました。
霊場案内
1つ前の札所:神仏霊場第118番(京都38番)「六波羅蜜寺」の御朱印情報
1つ次の札所:神仏霊場第120番(京都40番)「智積院」の御朱印情報
妙法院門跡ってどんなお寺?
特別公開
妙法院門跡の境内は、通常時でも散策することが出来ますが、国宝「庫裏」内部などは非公開です。
特別公開は毎年春と冬の2度行われます。
また、本尊・普賢菩薩の縁日である毎年5月14日には、五月会が盛大に開かれ、通常非公開の文化財を無料で拝観することが出来ます。
なお、庫裏は2020年秋から改修工事中で、完成はなんと2026年12月とのこと。
6年以上もかかる大工事が行われています。
歴史
妙法院門跡の始まりは、永暦元年(1160)。
後白河上皇が新熊野神社を勧請する際、西塔本覚院の昌雲が別当となり、法住寺殿に接して里坊を開いたのが始まりとされています。
また、奈良時代、比叡山上に伝教大師・最澄が開いた坊が起源ともいわれていますが、詳しいことははっきりしていません。
鎌倉時代初期には、八坂神社の西に移転。
尊性法親王が入寺してからは「綾小路房」と称され、梶井門跡(三千院)・青蓮院門跡と並び、天台宗三門跡の一つになります。
室町時代、応仁の乱によって焼失。
その後、豊臣秀吉による「方広寺大仏殿建立」の際、妙法院門跡は経堂となり、寺領や建物の寄進を受けて現在地に再興されました。
方広寺と新日吉神宮は、元々、徳川家康の命を受けた妙法院門跡が管理していましたが、明治初期に両寺社とも独立しています。
本堂と御本尊
こちらの建物が妙法院門跡の本堂(普賢堂)です。
内部に御本尊の普賢延命菩薩(重要文化財)が安置されています。
普賢延命菩薩は「長寿延命」のご利益があることから「延命尊」と呼ばれ、毎月14日の縁日には開扉され、法要が執り行われます。
正面から御本尊の姿を拝みましたが、とても美しい普賢様でした。
妙法院門跡周辺の寺社情報
妙法院門跡の周辺には、妙法院門跡が管理している国宝「三十三間堂」や真言宗智山派総本山の「智積院」、方広寺鐘銘事件で有名な「方広寺」、豊臣秀吉公を祀る「豊国神社」などがあります。
ぜひ、一緒に参拝してみてくださいね!
妙法院門跡へのアクセス
- 京都市営バス「東山七条」から徒歩約1分
- 京阪本線「七条駅」から徒歩約11分
妙法院門跡の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
時間 | 9:00~16:00 |
御本尊 | 普賢菩薩 |
宗旨 | 天台宗 |
山号 | 南叡山 |
札所等 | 神仏霊場巡拝の道第119番(京都39番) |
住所 | 京都市東山区妙法院前側町447 |
公式HP | なし |