こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区にある「三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)」。
正式名称は「蓮華王院」というお寺ですが、お堂の柱間が「33」であることから、一般的に三十三間堂と呼ばれています。
この記事では、そんな三十三間堂で頂ける「2種類の御朱印と御朱印帳」を中心に、歴史や千手観音像などについて詳しくご紹介いたします!
三十三間堂の御朱印
- 御朱印の種類:通常2種類
- 御朱印の料金:300円
- 時間:4/1〜11/15:8時半〜17時、11/16〜3/31:9時〜16時
三十三間堂の御朱印は2種類ある!
三十三間堂では、通常2種類の御朱印が授与されています。
- 洛陽三十三所観音霊場第17番の御朱印
- 洛陽三十三所観音霊場第17番の御詠歌の御朱印
種類 | 大悲殿 | 御詠歌 |
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画像 | ||
料金 | 300円 | 300円 |
補足 | 代表的 |
洛陽三十三所観音霊場とは?
観音菩薩を祀る「京都市内の33ヶ寺」を巡る観音霊場のこと。
平安時代に後白河上皇が定めたとされ、明治初期の廃仏毀釈の影響で中断し、平成17年(2005)に復興されました。
詳しくはコチラの記事をご覧ください!
御朱印を1つ1つ詳しく見ていきましょう!
大悲殿の御朱印
「洛陽三十三所観音霊場第17番」の御朱印です。
特に指定せず、御朱印をお願いするとコチラを書いて頂けます。
少々読みづらいですが、右上には「洛陽十七番 蓮華王院」の朱印が押してあります。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲殿
左側:蓮華王院 - 朱印
右側:洛陽十七番 蓮華王院
中央:寺紋
左側:三十三間堂
御朱印の意味
中央に書いてある「大悲殿」は、「観音様を安置するお堂」を意味します。
西国三十三所や洛陽三十三所観音霊場など、観音霊場の御朱印によく使用される言葉です。
御詠歌の御朱印
「洛陽三十三所観音霊場第17番の御詠歌」の御朱印です。
御詠歌の御朱印には、「奉拝」「日付」の書き入れはありません。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
- 墨書き
かぞふれば
ながき三十路の
三つのまに
みのりのこえも
かずまさりして - 朱印
右側:洛陽十七番 蓮華王院
中央:寺紋
左側:三十三間堂
三十三間堂の御詠歌は「かぞふれば ながきみそじの みつのまに みのりのこへも かずまさりして」。
ぜひ、大悲殿の御朱印と一緒に頂いてみてくださいね!
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
札所案内
1つ前の札所:第16番・仲源寺の御朱印情報
1つ次の札所:第18番・善能寺の御朱印情報
御朱印帳が無くても…書き置きがある!
三十三間堂では、書き置きの御朱印も用意されているので、御朱印帳が無い方でも御朱印を頂くことが可能。
「書き置きの御朱印をください」と書き手の方に伝えると頂けます。
書き置きの御朱印の保管には、差し込むだけの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」やフィルムで挟む「御朱印ホルダー」などがオススメですよ〜!
三十三間堂の御朱印帳
三十三間堂では、「年中同じの御朱印帳」と「季節によってデザインが変わる御朱印帳」が授与されています。
- サイズ:縦18cm×横12cm(大判)
- 料金:1000円
限定御朱印帳
今回、私は「春限定」の若草色の御朱印帳を拝受。
若草色の他にも、ピンク色の御朱印も授与されていました。
正面には、お堂と柳の葉の美しい箔押しが施されています。
季節によって生地の色が変化し、箔押しもイチョウやモミジなどに変わります。
御朱印帳の1ページ目には、美しい金色の御影がいらっしゃいます。
なんともありがたい御朱印帳ですね。
御朱印帳を頂いてから、御朱印を書き入れてもらうことも可能です。
その場合の料金は「1300円」。
背面には、「洛東 国寶 三十三間堂」と印刷されていました。
帳面に文字が印刷されている御朱印帳は、なかなか珍しいと思います。
年中同じの御朱印帳
こちらは年中同じデザインの御朱印帳です。
茶色の生地に、斜めから見たお堂の箔押しが施されています。
こっちのデザインも美しいですね〜!
御朱印と御朱印帳が頂ける場所
三十三間堂の御朱印と御朱印帳は、本堂内中央にある御朱印所で頂けます。
なお、外に御朱印所が設置されることもあります。
※画像は2021年1月17日の写真(境内無料日/毎年1月15日に近い日曜日)。
周辺の御朱印情報
三十三間堂の周辺には、三十三間堂を管理している「妙法院門跡」や豊臣秀吉公を祀る「豊国神社」、方広寺鐘銘事件の舞台になった「方広寺」などがあります。
ぜひ、一緒に参拝してみてくださいね!
三十三間堂ってどんなお寺?
歴史
もともと、三十三間堂があるこの地には、永延2年(988)に建てられた法住寺殿がありました。
長寛2年(1164)、後白河上皇の勅命により、平清盛が法住寺殿の一角に「蓮華王院本堂」を寄進。
これが三十三間堂の起こりとなります。
その後は不動堂や五重塔などが建てられ、巨大な伽藍が造営されますが、建長元年(1249)に発生した「建長の大火」により焼失。
文永3年(1266)に本堂のみが再建され、過去4度の大修理を経て、現在まで残っています。
仏像
三十三間堂の見どころといえば、やはり千手観音像。
国宝の本堂の中に、国宝の千手観音像が1001体(全て御本尊)も安置されています。
私は今まで三十三間堂を5回訪れていますが、その素晴らしい仏像に毎回感動しています。
写真に収めたくなるほど美しい仏像群ですが、堂内は写真撮影禁止なのでお気をつけください。
お堂の中央に安置されている「千手観音坐像(中尊)」は、鎌倉期の再建時に仏師・運慶の息子「湛慶」らによって造られたもの。
像高は3.35m、台座などを含めると7mを超える立派な観音様です。
また、千手観音坐像を中心に、千手観音立像が左右500体ずつズラリと安置されています。
千手観音立像1000体のうち、124体は平安時代の創建時から残る「創建仏」であり、その他の876体は、鎌倉期の再建の際に16年かけて造られてもの。
観音様の表情は、1体1体微妙に違います。
このことから、「必ず会いたい人に似た観音様がいらっしゃる」という俗説も伝えられています。
報道公開された際の動画がYouTubeにありますので、ぜひ圧巻の観音群をご覧ください!
三十三間堂へのアクセス
- 京都市営バス「博物館三十三間堂前」からすぐ
- 京阪本線「七条駅」から徒歩約7分
三十三間堂の基本情報
御朱印の種類 | 通常2種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
御朱印帳の料金 | 1000円 |
時間 | 4/1〜11/15:8時半〜17時 11/16〜3/31:9時〜16時 |
拝観料 | 大人600円、中高生400円、小学生300円 |
御本尊 | 千手観音 |
宗派 | 天台宗 |
正式名称 | 蓮華王院本堂 |
札所 | 洛陽三十三所観音霊場第17番 |
住所 | 京都市東山区三十三間堂廻町657 |
公式HP | http://sanjusangendo.jp/ |