こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市上京区・同志社大学今出川キャンパスの隣接地に、「相国寺(しょうこくじ)」という臨済宗相国寺派の大本山があります。
室町幕府第3代将軍・足利義満によって創建された相国寺は、京都五山の第二位になっており、人気観光スポットの金閣寺と銀閣寺は、実は相国寺の境外塔頭なんです。
この記事では、この相国寺と境内にある承天閣美術館で頂いた計5種類の御朱印を中心に、歴史や法堂の蟠龍図についてもご紹介いたします。
相国寺の御朱印について
- 御朱印の種類:通常4種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 札所:神仏霊場巡拝の道 第99番
私が訪れた日は、新型コロナ感染予防のため、全て書き置きでの授与でした。
なお、頂いた御朱印には、すべて「疫病退散」の朱印が押してありますが、通常時は押してありません。
御朱印の対応状況については、相国寺公式HPをご覧ください。
無畏堂の御朱印
中央に「無畏堂」と墨書きされた御朱印です。
本来、法堂(本堂)は「畏れることなく法を説くためのお堂」であり、無畏堂とも称しています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:無畏堂
左側:大本山 相國寺 - 朱印
右側:萬年山(?)
中央:不明
左側:疫病退散、相國
書き置き御朱印の保管には、差し込むだけの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」がオススメです!
円明の御朱印
中央に「円明」と墨書きされた御朱印です。
相国寺開山である夢窓疎石を祀る開山堂内を「円明塔」と呼ぶそうです。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:円明
左側:相國寺 - 朱印
右側:萬年山(?)
中央:不明
左側:疫病退散、龍紋
左下に押してある朱印は、相国寺蔵の「夢窓疎石頂相」に描かれている龍紋を朱印化したもの。
とてもかっこいいですよね!
伊藤若冲の御朱印(鯉)
伊藤若冲の絵が入った御朱印も2体頂きました。
なお、絵はすべて印刷で、どちらも書き置きのみの授与になります。
まずは「流水に昇鯉図」の絵を使用した御朱印。
躍動感のある鯉が素晴らしいですね。
右下には、若冲の名前の由来になっている老子の言葉「大盈は冲しきが若きも、其の用は窮まらず」が印刷されています。
- 墨書き
右側:日付(スタンプ)、老子のこ言葉
中央:若冲 相國寺
左側:なし - 朱印
右側:令和元年
中央:相國
左側:疫病退散
伊藤若冲の御朱印(カワセミ)
次は「芦花翡翠図」の絵を使用した御朱印。
こちらの御朱印には、小さくかわいい感じの翡翠(カワセミ)が描かれています。
かっこいい鯉とかわいいカワセミ。
1つには選べなくて結局どちらも頂きました。
- 墨書き
右側:日付(スタンプ)、老子のこ言葉
中央:若冲 相國寺
左側:なし - 朱印
右側:令和元年
中央:相國
左側:疫病退散
御朱印はどこで貰える?
相国寺の御朱印は、法堂右奥にあるこちらの建物で頂けます。
中に入ってみると誰もいらっしゃらなかったので、設置されていた「本山」のインターホンを押してお寺の方を呼びました。
インターホンは2つあるので間違えないように気をつけてください。
- 特別拝観期間内
春期:3月24日〜6月4日
秋期:9月25日〜12月15日
→平日・土・日・祝:10:00〜16:00 - 特別拝観期間外
平日・土:10:00〜16:00
日・祝 休務
※建物外に設置されていた案内板より
承天閣美術館にも御朱印あり!
広大な相国寺の境内には、承天閣美術館という美術館があるのですが、実はここでも御朱印が頂けます。
世にも珍しい美術館で頂ける「不動明王」の御朱印がコチラ。
美術館の拝観受付所でいただくことが出来ます。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:不動明王
左側:承天閣 - 朱印
右側:萬年山(?)
中央:不明
左側:相國
第2展示室に常時展示されているは、元々、西園寺・護摩堂の御本尊で、以前は鹿苑寺(金閣寺)境内の不動堂の脇仏として祀られていました。
調査の結果、鎌倉時代に作れたものと判明し、すぐに国の重要文化財に指定。
その後、承天閣美術館に移されたそうです。
木製不動明王像は、とても力強さを感じる仏像でした。
美術館で手を合わせたのは初めての経験だったかもしれません。
承天閣美術館は、相国寺所有の伊藤若冲の作品や歴史の教科書でおなじみのアノ肖像画などなど、寺宝がたくさん展示されています。
相国寺を訪れた際は、ぜひ承天閣美術館も訪れて見てくださいね!
- 開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 拝観料
一般:800円
65歳以上・大学生:600円
中高生:300円
小学生:200円
塔頭の大光明寺でも御朱印が頂ける!
方丈の西側にある境内塔頭「大光明寺」でも御朱印を頂くことができます。
大光明寺の御朱印や歴史については、こちらの記事にまとめていますので、参考にしてください!
周辺の御朱印情報
相国寺の周辺には、京都御苑内の3社(宗像神社・厳島神社・白雲神社)や花の御所跡地にある「大聖寺」などがあります。
また、少し北の方に行くと、御霊神社もありますので、ぜひ一緒に参拝してみてくださいね!
相国寺ってどんなお寺?
歴史
相国寺の始まりは南北朝時代の永徳2年(1382)。
室町幕府第3代将軍・足利義満の発願により、花の御所(足利家の邸宅)の東隣である現在地に創建されました。
翌年の永徳3年(1383)、作庭家としても知られる禅宗の僧・夢窓疎石を開山とし、春屋妙葩が第二世住持となります。
明徳3年(1392)、義満の発願から約10年の歳月を経て大伽藍が完成しましたが、2年後の応永元年(1394)に発生した火災で全焼。
その後は、応仁の乱や天明の大火などで、何度も焼失と再建を繰り返すことになります。
応永6(1399)には、高さ約109mの巨大な七重塔が造立されましたが、4年後の応永10年(1403)に落雷で焼失。
残念ながら現存していません。
法堂と蟠龍図
無畏堂とも呼ばれている相国寺の法堂は、慶長10年(1605)に豊臣秀頼の寄進により建立されたもので、日本最古の法堂建築物です。
写真で伝わるかわかりませんが、とっても大きなお堂です。
法堂の中には須弥壇があり、中央に御本尊の釈迦如来、脇仏に阿難尊者、迦葉尊者が祀られています。
3尊とも鎌倉時代の仏師である運慶作と伝えられています。
法堂の天井には、安土桃山時代の絵師・狩野光信による立派な蟠龍図があります。
慶長10年(1605)建立の際に描かれたもので、堂内の中心で手を叩くと音が反響し、まるで龍が鳴いているように聞こえることから「鳴き龍」とも呼ばれています。
残念ながら、この日は拝観休止中だったので龍を鳴かせることは出来ませんでしたが、法堂の正面から覗いて龍の姿は拝めました。
相国寺へのアクセス
- 京都市営地下鉄「今出川駅」から徒歩約2分
- 京都市営バス「烏丸今出川」「同志社前」から徒歩約2分
相国寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常4種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
時間 | 特別拝観期間内 春期:3月24日〜6月4日 秋期:9月25日〜12月15日 →平日・土・日・祝:10:00〜16:00 特別拝観期間外 |
正式名称 | 萬年山 相国承天禅寺 |
御本尊 | 釈迦如来 |
宗旨 | 臨済宗相国寺派 |
住所 | 京都市上京区相国寺門前町701 |
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公式HP | https://www.shokoku-ji.jp/ |