こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市中京区にある浄土宗鎮西派「正運寺(しょううんじ)」。
洛陽三十三所観音霊場の第26番札所であり、その札所本尊は絶対秘仏とされています。
この記事では、この正運寺で頂ける御朱印を中心に、歴史や十一面観音菩薩像についてもご紹介いたします。
正運寺の御朱印について
- 御朱印の種類:通常1種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00〜16:00
大悲殿の御朱印
正運寺の御朱印は、中央に大きく「大悲殿」と書いてあります。
また、左上の「再興十五周年」の朱印は、2019年に再興15周年を迎えた洛陽三十三所観音霊場の記念朱印(期間:2019年10月〜2021年3月末)です。
おそらく、再興20周年の際も記念朱印が追加されると思われます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲殿
左側:正運寺 - 朱印
右側:洛陽二十六番
中央:梵字:キャ(十一面観音菩薩)
左側:再興十五周年、正運寺印
御朱印を頂ける場所
上の写真を見て貰えばわかりますが、正面の門は閉ざしてあるため、門からは入れません。
脇の玄関(?)に設置してあるインターホンを押し、「洛陽三十三所観音霊場巡礼で伺いました…。」と告げて許可を得て中に入りました。
御朱印は入ってすぐの建物内で頂くことが出来ます。
札所案内
一つ前の札所・第25番「法音院」、一つ次の札所・第27番「平等寺(因幡堂)」の記事もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
第25番・法音院
第27番・平等寺(因幡堂)
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正運寺ってどんなお寺?
歴史
寺伝によると、正運寺の始まりは慶長5年(1600)。
肥後の武将・加藤清正に仕えていた重臣・飯田覚兵衛を開基、深誉を開山として創建されたといいます。
ちなみに、洛陽三十三所観音霊場第8番である大蓮寺も、同じく慶長5年に深誉によって創建されたお寺です。
以前は「将軍寺」という寺名でしたが、殺戮を繰り返した武将が平穏を願って「正運寺」に変えたといいます。
また、観音堂の十一面観音菩薩像を参拝した妊婦が寺で無事に出産したという伝えがあり、「安産寺」と呼ばれ女性からの篤い信仰を集めました。
天明8年(1788)の天明の大火により、伽藍は焼失。
現在の堂宇は、その後再建されたものです。
十一面観音菩薩像
境内の観音堂には、洛陽三十三所観音霊場第26番の札所本尊である「十一面観音菩薩像」が祀られています。
安置されている木彫りの十一面観音の大きさは、一尺二寸(約36cm)となかなか小さめ。奈良の長谷寺(西国三十三所第8番)の本尊と同木であり、運慶によって造られたといいます。
天明の大火の際は、観音堂は焼け落ちてしまったものの、お厨子と十一面観音は無事だったとのこと。
この十一面観音菩薩像は絶対秘仏であり、今まで一度も開帳されたことはありません。
観音堂奥に安置されている秘仏前には、御前立ちの十一面観音が祀られ、脇侍には毘沙門天や馬頭観音などを従えています。
観音堂前には、中が覗けるように小さな穴が開けられているのですが、なぜか中から風を感じました。
窓も開いていなかったので不思議です。
正運寺へのアクセス
- 京都市営バス「みぶ操車場前」から徒歩約2分
- 京都市営バス「堀川蛸薬師」から徒歩約4分
- 京都市営バス「四条大宮」から徒歩約6分
- 阪急京都線「大宮駅」から徒歩約6分
正運寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の朱印料 | 300円 |
時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 境内無料 |
御本尊 | 阿弥陀如来像 |
宗旨 | 浄土宗鎮西派 |
山号 | 長栄山 |
札所 | 洛陽三十三所観音霊場第26番 |
前後の札所 | ・第25番:法音院 ・第27番:平等寺(因幡堂) |
住所 | 京都市中京区因幡町112 |
公式HP | http://rakuyo33.jp/shounji/ |