こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
祇園・円山公園の少し南にある「大雲院(だいうんいん)」。
織田信長・信忠の菩提を弔うために創建された歴史を持ち、通常は非公開となっているお寺です。
この記事では、特別公開時に頂いた御朱印を中心に、歴史や境内の写真、そして、祇園祭の鉾を模して作られた「祇園閣」について詳しくご紹介します!
大雲院(祇園閣)の御朱印について
大雲院で頂ける御朱印がこちら。
私が訪れたときは、この1種類のみが授与されていました。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弥陀佛
左側:大雲院 - 朱印
右側:祇園閣
中央:梵字(キリーク)
左側:龍池山 大雲院
見開き仕様のもので、朱印料はなんと300円。
こういう表現は微妙なのですが、個人的に「お得」だと思いました。
左上の「祇園閣」の朱印がいいですね〜!
左側には、祇園閣のイラストが印刷されています。
いや〜本当いい御朱印だと思います。
折り曲げて御朱印帳に貼るよりも、御朱印ホルダーのような見開き対応のファイルに挟むのが良いかなぁと個人的に思います!
大雲院(祇園閣)ってどんなお寺?
歴史
大雲院の起こりは、安土桃山時代の天正15年(1587)。
本能寺の変(1582)で亡くなった織田信長・信忠の菩提を弔うため、第106代・正親町天皇の勅命によって、烏丸二条に創建されたのが始まりです。
安土宗論で知られる僧・貞安が開山となり、寺名は信忠の法名「大雲院殿三品羽林仙巌大居士」に因んで「大雲院」と名付けられました。
プチ情報ですが、信長の菩提寺である大徳寺塔頭「総見院」も、信長の戒名から名付けられていますよ!
創建から3年後の天正18年(1590)、豊臣秀吉は寺領が狭いことを理由に、大雲院を寺町四条に移転させました。
一時は塔頭を12院も持っていましたが、天明の大火やどんどん焼けの影響などで衰微。
明治初期に再興され、第一回「京都市会」は大雲院で行われたそうです。
その後、周りが繁華街となったため、昭和48年(1973)に「実業家・大倉喜八郎の別荘」があった現在地へ再移転。
本堂は移転時に建てられたため、鉄筋コンクリート造の真新しいものとなっています。
祇園閣
大雲院の一番の見どころは、やはり「祇園閣」。
祇園閣は「祇園祭の鉾を常に見たい」という大倉喜八郎の願いにより、昭和3年(1928)に建てられたもの。
大雲院の移転に伴い、現在は伽藍の一つとなっています。
鹿苑寺の「金閣寺(舎利殿)」、慈照寺の「銀閣寺(観音殿)」の呼び名を真似て、「銅閣寺」と呼ばれたりするそうです。
設計は建築家・伊東忠太によるもので、高さは36メートル。
遠いところからも見えるため、「祇園のランドマーク」の一つとなっています。
モダンな感じでステキな建物ですよね〜!
特別拝観では、上まで登れるのですが・・・。
壁画が美しい内部と閣上からの景色はすべて撮影禁止・・・。
閣上からの景色は本当に素晴らしいのですが、近隣住民のプライバシー配慮のため撮影禁止になっています。
拝観の際は、ぜひ「心のカメラ」で景色を残してくださいね・・・!
大雲院(祇園閣)付近の寺社情報
大雲院の周辺には、数多くの御朱印が授与されている人気の神社「八坂神社」や京都十二薬師霊場の一つ「雙林寺」、秀吉・ねね様ゆかりの「高台寺」などがあります。
ぜひ、記事を参考にして参拝してみてくださいね!
大雲院(祇園閣)へのアクセス
- 京都市営バス「東山安井」から徒歩約7分
- 京都市営バス「祇園」から徒歩約8分
- 京阪本線「祇園四条駅」から徒歩15分
大雲院(祇園閣)の基本情報
御朱印の種類 | 通常1種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
時間 | 10:00~16:00 (通常非公開) |
宗旨 | 浄土宗 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
拝観料 | 1000円 |
住所 | 京都市東山区祇園町南側594-1 |
公式HP | なし |