もくじ
今熊野観音寺のアクセス
- 京都市営バス”泉涌寺道”より徒歩約11分
今熊野観音寺は熊野権現のお告げにより創建されたお寺!
今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)は、京都市東山区にある真言宗泉涌寺派のお寺(泉涌寺の塔頭)。正式名称は「観音寺」ですが、一般的に今熊野観音寺と呼ばれています。山号は後白河法皇から賜った「新那智山」。
御本尊は十一面観世音菩薩を祀り、西国三十三所第15番・洛陽三十三所観音霊場第19番・神仏霊場巡拝の道第122番などの札所になっています。

平安時代、唐から帰国した弘法大師空海は、東山の山中で白髪の老翁に出会います。
老翁は空海に「一宇を構えて観世音を祀り、末世の衆生を利益し救済しなさい」と告げ、一寸八分の十一面観世音菩薩像と宝印を授けました。
空海は老翁に何者か尋ねると、老翁は「私は熊野権現で、この地の守護神となるだろう」と告げ、姿を消しました。
空海は熊野権現のお告げ通りにお堂を建立し、自ら一尺八寸の十一面観世音菩薩像を刻みました。その体内には、熊野権現から授かった一寸八分の観世音菩薩像を納め、御本尊として安置し祀りました。これが当寺の始まりです。

今熊野観音寺は「頭の観音さん」として知られ、頭痛封じやボケ防止のご利益があります。
後白河法皇(第77代)は酷い頭痛の持病を抱え、今熊野観音寺に頭痛平癒を願い続けていました。ある夜、法皇の枕元に現れた観音様は、法皇に光明を指しました。すると、頭痛は嘘のように治っていたそうです。
それ以降、頭痛封じや学業成就など頭に関係する信仰を集め、授与所では付けて寝ると様々なご利益があるという枕カバーが授与されています。

朱色が美しい医聖堂は、1981(昭和56)年に建立された平安様式の多宝塔。当初は奈良〜江戸時代の医聖122人が祀られました。
その後、医者など数十人が合祀され、2016(平成28)年には色の塗り替えが行われました。

医聖堂に向かう参道には、西国三十三所の御本尊を石仏として祀った「今熊野西国霊場」が第1番から第33番までずらりと並んでいます。
御朱印について
- 御朱印の種類:6種類
- 御朱印の納経料:300円
- 納経所の時間:8:00〜17:00
今熊野観音寺では、6種類の御朱印を頂くことが出来ます。

1.西国三十三所第15番の御朱印
西国三十三所第15番札所の御朱印です。
真ん中には「大悲殿」の墨書き、左上の朱印は草創1300年記念の朱印です。

西国三十三所第16番札所「清水寺」の御朱印情報

2.今熊野観音寺の御詠歌の御朱印
西国三十三所第15番札所の御詠歌の御朱印です。左上の朱印は草創1300年記念の朱印。
「むかしより 立つとしらぬ 今熊野 佛のちかい あらたなりけり」と書いてあります。


3.ぼけ封じ近畿十楽観音巡礼第1番の御朱印
ぼけ封じ近畿十楽観音巡礼第1番札所・ぼけ封じ観音の御朱印です。


ぼけ封じ観音は大師堂の前にあります。


4.京都七福神「恵比寿神」の御朱印
京都七福神・泉山七福神の恵比寿神の御朱印です。
恵比寿神は本堂内の向かって右側に祀られています。


5.洛陽三十三所観音霊場第19番の御朱印
洛陽三十三所観音霊場第19番札所の御朱印です。


洛陽三十三所観音霊場第18番札所「善能寺」の御朱印情報



6.東山大師の御朱印
東山大師(弘法大師)の御朱印です。


開基・弘法大師空海は東山大師と呼ばれ、大師堂に祀られています。


御朱印は本堂向かって左側の納経所で頂けます。


関連リンク
今熊野観音寺公式HP
西国三十三所公式HP
洛陽三十三所観音霊場公式HP