こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区にある世界遺産「清水寺(きよみずでら)」。
数ある京都のお寺の中で最も人気があり、国内外から日々多くの観光客が訪れています。
私も清水寺が大好きでして、今まで数え切れないほど参拝し、計30体以上の御朱印を頂いてきました。
この記事では、そんな”清水寺マニア”な私が、清水寺で頂ける11種類の御朱印を中心に、御朱印帳や期間限定で授与された御朱印など、圧倒的情報量でお伝えいたします。
- 清水寺で頂ける11種類の御朱印
- 御朱印が頂ける場所(3ヶ所)
- 2種類の期間限定御朱印
- オリジナル御朱印帳
- 歴史やお堂などの説明
清水寺(京都)の御朱印が頂ける場所と種類
清水寺の御朱印は11種類!
清水寺は「西国三十三所」や「洛陽三十三所観音霊場」など、複数の霊場の札所になっており、通常11種類の御朱印が授与されています。
御朱印の納経料(値段)はすべて「300円」です。
清水寺の代表的な御朱印は「①本堂(西国)」。
清水寺で御朱印巡りを楽しみたい方には、「⑨阿弥陀如来(法然)」「⑫不動明王」もオススメです。
①本堂(西国) | ②御詠歌(西国) | ③善光寺堂 | ④奥の院 |
---|---|---|---|
★代表的★ (西国第16番) |
西国第16番 | 洛陽第10番 | 洛陽第11番 |
本堂横 | 本堂横 | 本堂横 | 本堂横 |
⑤本堂(洛陽) | ⑥朝倉堂 | ⑦泰産寺 | ⑧阿弥陀如来(法然) |
---|---|---|---|
洛陽第12番 | 洛陽第13番 | 洛陽第14番 | 法然上人第13番 |
本堂横 | 本堂横 | 本堂横 | 阿弥陀堂 |
⑨御詠歌(法然) | ⑩阿弥陀如来(六阿弥陀) | ⑪不動明王 | (他)神仏霊場 |
---|---|---|---|
法然上人第13番 | 洛陽六阿弥陀第3番 | 神仏霊場第117番 | |
阿弥陀堂 | 阿弥陀堂 | 音羽の滝 | 本堂横 |
場所と種類
清水寺の境内には、3ヶ所の「納経所(御朱印が貰える場所)」があります。
- 本堂横の納経所
- 阿弥陀堂の納経所
- 音羽の滝の納経所
3ヶ所とも拝観ルート上にあるので、基本的に迷うことは無いと思います。
各納経所の受付時間・御朱印の種類は、以下の通りです。
洛陽三十三所観音霊場の御朱印については、本堂横の納経所でまとめて授与されています。
(*) 7・8月は18:30まで。
①本堂横 | ②阿弥陀堂 | ③音羽の滝 |
---|---|---|
8:00〜18:00(*) | 8:00〜18:00(*) | 8:00〜17:00 |
①本堂(西国) ②御詠歌(西国) ③善光寺堂 ④奥の院 ⑤本堂(洛陽) ⑥朝倉堂 ⑦泰産寺 |
⑧阿弥陀如来(法然) ⑨御詠歌(法然) ⑩阿弥陀如来(六阿弥陀) |
⑪不動明王 |
本堂横の納経所は、紅葉シーズンなどにはとても長い行列が発生します。
私は15分ほど待ったことがあります。
清水寺(京都)「本堂横の納経所」で頂ける御朱印
①本堂の御朱印(西国三十三所)
清水寺の「本堂(西国三十三所の第16番)」の御朱印です。
主に近畿地方にある「33ヶ所の観音霊場」を巡拝する霊場のこと。
起源は奈良時代までさかのぼり、日本最古の巡礼として「日本遺産」に登録されています。
「清水寺の代表的な御朱印」であり、何も指定せずに御朱印をお願いすると、コチラを書いてもらえます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水寺 - 朱印
右側:西國十六番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
また、「2023年3月31日までの期間中」は、左上に「西国三十三所草創1300年記念」の特別朱印が追加されます。
この期間中にしか頂けない「限定」仕様ですね!
「大悲閣」の意味とは?
御朱印の中心に書いてある「大悲閣」は、「だいひかく」と読みます。
意味は「観音様(仏像)を安置する建物」。
書き置きもあります!
御朱印を持ってない方向けに、書き置きの御朱印も用意されています。
納経所で「書き置きをください」と言うと頂けますよ!
御朱印帳に御朱印を貼るのは大変なので、フィルムで挟むだけの「御朱印ホルダー」や差し込むタイプの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」などがオススメですよ〜!
②御詠歌の御朱印(西国三十三所)
西国三十三所第16番の御詠歌の御朱印です。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
御朱印には、松尾芭蕉が作った和歌「松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん」が書いてあります。
- 墨書き
右側:日付
中央:松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん - 朱印
右側:西國十六番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:草創1300年記念印、清水寺納経印
御詠歌の御朱印は美しいので、個人的に気に入っています。
清水寺は特に字が達筆なので、松尾芭蕉の歌がより一層引き立っていますね。
③善光寺堂の御朱印(洛陽10番)
洛陽三十三所観音霊場第10番「善光寺堂」の御朱印です。
観音菩薩を祀る「京都市内の33ヶ寺」を巡る観音霊場のこと。
平安時代に後白河上皇が定めたとされ、明治初期の廃仏毀釈の影響で中断し、平成17年(2005)に復興されました。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水 善光寺堂 - 朱印
右側:洛陽十番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水 善光寺堂
善光寺堂は、清水坂の店々を抜けたところにあるお堂です。
鎌倉時代以前からあった「地蔵堂」が起源とし、その後、六臂坐像の「如意輪観音」も併せて祀るようになりました。
④奥の院の御朱印(洛陽11番)
洛陽三十三所観音霊場第11番「奥の院」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水 奥の院 - 朱印
右側:洛陽十一番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水 奥の院
奥の院は、本堂と同じ「舞台造」のお堂。
開基・行叡と開山・延鎮が滝行を行った際の「草庵の旧跡」と伝えられ、舞台上からの眺めは最高です!
⑤本堂の御朱印(洛陽12番)
洛陽三十三所観音霊場第12番「本堂」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水寺 本堂 - 朱印
右側:洛陽十二番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺
本堂については、また下の方で詳しく紹介しているので、よかったら読んでみてくださいね!
⑥朝倉堂の御朱印(洛陽13番)
洛陽三十三所観音霊場第13番「朝倉堂」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水 朝倉堂 - 朱印
右側:洛陽十三番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水 朝倉堂
朝倉堂は本堂の西側にあるお堂。
現在の見た目からは想像できませんが、応仁の乱後の建立当初は「舞台造」だったようです。
⑦泰産寺の御朱印(洛陽14番)
洛陽三十三所観音霊場第14番「泰産寺」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水 泰産寺 - 朱印
右側:洛陽十四番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水 泰産寺
泰産寺は、境内の南側にあるお堂です。
創建は奈良時代と非常に古く、「子安の塔」と呼ばれる朱色の三重塔は、安産祈願の信仰を集めています。
(他)本堂の御朱印(神仏霊場巡拝の道)
神仏霊場巡拝の道第117番(京都第37番)・本堂の御朱印です。
朱印の追加は特に無いので、「(他)」として紹介します。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲閣
左側:清水寺 - 朱印
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
以前は右上に「神仏霊場」の朱印が押されていましたが、2021年9月現在は、押すのを辞めているそうです。
(2024/11/21 09:37:44時点 Amazon調べ-詳細)
清水寺(京都)「阿弥陀堂の納経所」で頂ける御朱印
①阿弥陀如来の御朱印(法然上人二十五霊場)
法然上人二十五霊場13番札所・阿弥陀堂の御朱印です。
浄土宗の宗祖・法然上人の遺跡などを巡拝する霊場です。
札所のほとんどは近畿地方にあり、浄土宗以外のお寺も含まれています。
一番最後の25番札所は、清水寺と同じ東山にある浄土宗総本山「知恩院」。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:阿弥陀如来
左側:清水寺 阿弥陀堂 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第十三番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
阿弥陀堂は、本堂と奥の院の中間にあるお堂。
鎌倉時代初期、清水寺に招かれた法然上人が「常行念仏」を修した場所と伝えられており、「日本最初の常行念仏道場」と称しています。
②御詠歌の御朱印(法然上人二十五霊場)
法然上人二十五霊跡13番札所の御詠歌の御朱印です。
内容は「阿弥陀佛と 十声唱えて まどろまん 長き眠りと なりもこそすれ」。
- 墨書き
右側:日付
中央:「阿弥陀佛と 十声唱えて まどろまん 長き眠りと なりもこそすれ」 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第十三番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
第12番「欣浄寺(伊勢)」→ 清水寺 → 第14番「正林寺」
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
③阿弥陀如来の御朱印(洛陽六阿弥陀)
洛陽六阿弥陀めぐりの第3番の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:阿弥陀如来
左側:清水寺 阿弥陀堂 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第十三番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
江戸中期、木食上人が阿弥陀如来の霊感を受けて発願した霊場です。
定められている功徳日を3年3ヶ月続けて巡拝すると、無病息災や諸願成就などのご利益が得られるとされています。
阿弥陀堂の堂内には、立派な阿弥陀如来が安置されています。
ぜひ、こちらでも手をあわせてみてくださいね!
清水寺(京都)「音羽の滝の納経所」で頂ける御朱印
不動明王の御朱印
音羽の滝前の納経所で頂ける「不動明王」の御朱印です。
不動明王は、音羽の滝の正面と上部にある建物内に安置されています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:不動明王
左側:清水寺 滝の堂 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場第十三番
中央:梵字(キリーク)の御宝印
左側:清水寺納経印
音羽の滝は、清水寺開創の起源であり、寺名の由来にもなっている非常に重要な場所です。
加藤眞吾著「清水寺の謎」によれば、京都盆地に降った雨が何十年もかけて地下1000メートルまで濾過され浸透し、伏流水となって断層の割れ目から湧き出ているそうです。
まさに「清らかな水」が流れ出ており、誰でも飲むことが出来ますよ〜!
清水寺(京都)はライトアップ時も直書き御朱印が頂ける!
清水寺は「春・夏・秋」の年3回、夜間ライトアップ(夜間特別拝観)を行っています。
ライトアップ時は本堂横の納経所のみが開かれており、御朱印を頂くことが出来ます。
夜も御朱印列はすごく、私が訪れたときは10分ほど待ちました。
頂いた御朱印がコチラ!
ライトアップを行っているお寺で「直書き御朱印」が頂けることは滅多に無いので、とっても嬉しいですね〜!
みなさんも参拝の記念にぜひ!
【世界文化遺産 清水寺のライトアップを貸切りに】一夜限りの特別夜間拝観プラン(オリジナル御朱印付き)清水寺(京都)の「限定御朱印」とは?
月参り巡礼の御朱印
2017年7月18日に行われた「西国三十三所 月参り巡礼」の際に頂いた御朱印です。
月参り巡礼は西国三十三所草創1300年記念事業の一環で、1番札所から順に、月に1回行われている行事です。
月参り巡礼の際は、右下に特別朱印が追加されます。
とてもありがたい御朱印ですね!
成就院の御朱印
清水寺の塔頭寺院である「成就院(じょうじゅいん)」。
堂内は通常非公開ですが、毎年「春(4〜5月)と秋(11〜12月)」に特別公開されます。
この特別公開時限定で、成就院の御朱印が授与されます。
※書き置きのみ。
とても美しいお庭が見れるので、ぜひ拝観してみてくださいね!
清水寺(京都)のオリジナル御朱印帳
こちらが清水寺のオリジナル御朱印帳です。
サイズは通常の大判サイズ。
色は紺とピンクの2色で、舞台をデザインした金色の箔が押してあります。
裏面には清水寺の寺紋が入っています。
この御朱印帳は、私の「初御朱印帳」なので結構思い出深いです。
清水寺らしい品のある表紙が気に入ってます。
他にも、画像のような御朱印帳も授与されています。
どちらもカッコイイですね〜!
なお、御朱印帳の取り扱いは「本堂横の納経所のみ」です。
幻の「地主神社」の御朱印
清水寺境内にある「地主神社」。
清水寺と共に世界遺産に登録されており、「縁結びの神様」として人気の神社です。
そんな地主神社でも、かつては御朱印が授与されていました。
授与終了になった正確な時期については不明ですが、少なくとも2017年4月からは授与されていません。
下の画像は、地主神社で実際に授与されていた御朱印です。
ぜひとも、復活して頂きたいですね…。
清水寺(京都)ってどんなお寺?
歴史
清水寺の歴史は非常に古く、その起源は794年の平安遷都前までさかのぼります。
伝えによれば、宝亀9年(778)の4月、奈良の僧・延鎮が夢告によって北に向かっていると、東山で「金色の水」が流れる滝を発見。
延鎮が水流をたどると、そこには「行叡」と名乗る白衣姿の修行者が待っており、延鎮に対して「この地にお堂を建てて、木株で観音像を造りなさい」と告げて消えていきました。
2年後の宝亀11年(780)、鹿狩りのために音羽山に入った「武将・坂上田村麻呂」は、修行をしていた延鎮と遭遇。
賢心に「殺生の罪」を説かれた田村麻呂は深い感銘を受け、賢心と意気投合しました。
延暦17年(798)、田村麻呂の助力を得て「十一面千手観世音菩薩」が造られ、安置するためのお堂も建立。
創建当初は「北観音寺」と称していましたが、境内に流れ出る「清らかな水」から、のちに「清水寺」と称されるようになりました。
本堂
「京都といえばこれっ!」ってくらい有名な清水寺の本堂。
舞台造という形式で造られており、現在は国宝に指定されています。
古くから舞台造だったようですが、舞台が造られた理由は未だに謎。
一番有力な説としては、平安時代に参拝者が急増し、手狭になったため拡張したと考えられています。
(2024/11/21 09:37:46時点 Amazon調べ-詳細)
古くから焼失と再建を繰り返しており、現在の本堂は寛永10年(1633)に徳川家光によって再建されたもの。
2020年まで檜皮屋根の葺き替え工事など行われ、長い間、覆われた状態が続いていました。
ライトアップ時は中が透けて見えてたので、これはこれで好きでした。
ぜひ、ピッカピカになった本堂を参拝してみてくださいね〜!
清水寺(京都)周辺の御朱印情報
清閑寺
清水寺の裏門から徒歩約6分のところにある「清閑寺」。
延暦21年(802)に創建されたお寺。清水寺〜清閑寺の参道は「歌の中山」と呼ばれています。
あまり知られていない紅葉の穴場なので、紅葉シーズンにぜひ訪れてほしいです!
八坂の塔(法観寺)
清水寺から徒歩約11分のところにある「法観寺」。
崇峻天皇5年(592)に聖徳太子が創建したお寺で、一般的に「八坂の塔」と呼ばれています。
塔の2階まで登ることが出来るので、ぜひ参拝してみてくださいね!
※不定休
八坂庚申堂
清水寺から徒歩約11分のところにある「八坂庚申堂」。
古くからこの地にある庚申堂で、日本三庚申の一つに数えられているお寺です。
境内には色とりどりの「くくり猿」が吊るしてあり、近年では「インスタ映えする」と人気を集めています。
清水寺(京都)の基本情報
時間 | 8:00〜18:00 (7・8月は18:30まで) |
御朱印の種類 | 11種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
授与所の場所 | 3ヶ所(本堂横、阿弥陀堂不動明王、音羽の滝) |
札所等 | 西国三十三所第16番、神仏霊場巡拝の道第117番(京都第37番)、洛陽三十三所観音霊場第10,11,12,13,14番、法然上人二十五霊場第13番、洛陽六阿弥陀第3番 |
御本尊 | 十一面千手観音 |
宗旨 | 北法相宗 |
拝観料 | 大人:400円 |
住所 | 京都市東山区清水1丁目294 |
公式HP | https://www.kiyomizudera.or.jp/ |
清水寺(京都)へのアクセス
- 京都市営バス「清水道」から徒歩約10分
- 京都市営バス「五条坂」から徒歩約10分
- 京阪電気鉄道京阪本線「清水五条駅」から徒歩約25分