こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
真言宗の宗祖、弘法大師・空海。
誰もが知ってる有名な僧であり、空海にまつわる伝説は、全国各地に残されています。
今回、私が注目したのは、空海が作成したと伝わる「仏像」。
お寺巡り中にちょくちょく出会うので、手持ちの文献を使って詳しく調べてみました。
所在不明のものを含めると、その数なんと「40体」。
おそらくまだあると思われますが、とりあえず分かっている範囲でまとめてみました。
なにかの参考になれば幸いです。
空海作の仏像:北区編
神光院は、京都三弘法の一つに数えられています。
金閣寺の石不動明王は、眼病平癒の信仰などを集めています。
空海作の仏像:左京区編
- 厳島神社(天女像)
- 永観堂禅林寺(火除阿弥陀如来像)
- 永観堂禅林寺(厄除地蔵菩薩像)
※厳島神社の天女像は現在もあるかは不明
空海作の仏像:右京区編
広隆寺は京都市内で最古のお寺で、月輪寺は個人的に京都で一番好きなお寺です。
空海作の仏像:西京区編
- 正法寺(聖観音像)
空海作の仏像:上京区編
上京区はたくさんあります。
特に、石像寺の釘抜地蔵尊は「あらゆる苦を取り除いてくれる」として信仰されており、御朱印を頂くには「お百度参り」が必要です。
空海作の仏像:中京区編
西光寺の寅薬師は、空海が一刀三礼し刻んだと伝えられており、京都十二薬師霊場の札所になっています。
また、誓願寺の十一面観音像は洛陽三十三所観音霊場の札所です。
空海作の仏像:下京区編
- 明王院(松原不動像)
空海作の仏像:東山区編
今熊野観音寺は空海が創建したお寺で、本尊も空海作の空海づくし。
ちなみに、日本最古の霊場巡りである西国三十三所の札所でもあります。
空海作の仏像:南区編
南区は東寺だけで5体ありました。
さすが空海ゆかりのお寺です。
国宝に指定されている「不動明王坐像」は、ずっと秘仏なのですが、明治に撮影されたと思われる貴重な写真が残されています。
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空海作の仏像:伏見区編
- 仏国寺(毘沙門天)
- 西崖寺(油掛地蔵)
空海作の仏像:廃寺または所在不明編
- 一音寺(十一面観音像)
- 七観音院(如意輪観音像)
- 荒神社(稲荷神像)
- 普門寺(帝釈天像)
- 清帯寺(地蔵菩薩尊)
- 新善光寺(阿弥陀如来像?)
- 遍照寺(十一面像)
廃寺になったなどの理由で、所在がわからない仏像がこれだけあります。
なお、七観音院については、別ブログにまとめていますので、気になる方は見てみてください。
東山の名所「七観音院」とは? – かつては洛陽三十三所の札所。(京都って沼)
まとめ
以上、弘法大師・空海作と伝えられている仏像のまとめでした。
改めて空海の凄さを感じることが出来ました。
なお、あくまで空海作と「伝わる」仏像であるということをお忘れなく。
- 京都市の地名,平凡社,1979
- 角川日本地名大辞典26 京都府,角川書店,1982
- 京都大事典,淡交社,1984