こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
多くの人々で賑わう「新京極通り」には、錦天満宮や寅薬師(西光寺)など複数の社寺があります。
その中の一つ「誓願寺(せいがんじ)」は、浄土宗西山深草派の総本山であり、多くの霊場の札所になっているお寺です。
この記事では、誓願寺で頂いた「6種類の通常御朱印」と「4種類の限定御朱印」を始め、誓願寺の歴史などについてもご紹介いたします。
誓願寺の御朱印について
- 御朱印の種類:通常6種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00〜17:00
誓願寺では、通常6種類の御朱印がいただけます。
1つ1つ詳しくご紹介いたします。
通常の御朱印
阿弥陀如来
御本尊である「阿弥陀如来」と墨書きされた御朱印です。
洛陽六阿弥陀めぐりの第6番札所の御朱印でもあります。
朱印所で御朱印をお願いすると、コチラを書いて頂けます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:阿弥陀如来
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:洛陽六阿弥陀第六番
中央:不明
左側:和泉式部、誓願寺
洛陽六阿弥陀めぐりとは?
江戸中期、木食正禅上人が阿弥陀如来の霊感を受けて発願した霊場です。
定められている功徳日を3年3ヶ月続けて巡拝すると、無病息災や家運隆盛、諸願成就などのご利益が得られるとされています。
霊場案内
1つ前の札所:第5番・安養寺の御朱印情報
洛陽三十三所観音霊場第2番
京都市内にある33の観音霊場をめぐる「洛陽三十三所観音霊場」の第2番の御朱印です。
札所本尊は空海作という「十一面観音菩薩」。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲尊
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:洛陽第二番
中央:不明
左側:誓願寺
洛陽三十三所観音霊場については、コチラ記事にまとめていますので、参考にしていただければと思います!
札所案内
1つ前の札所:第1番 六角堂(頂法寺)
1つ次の札所:第3番 護浄院(清荒神)
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新西国三十三所第15番
近畿地方にある33の観音霊場をめぐる「新西国三十三所」の第15番札所の御朱印です。
右上の朱印以外は、基本的に洛陽三十三所観音霊場と同じです。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:大悲尊
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:新西國第十五番
中央:不明
左側:誓願寺
札所案内
1つ次の札所:第16番 千本釈迦堂(大報恩寺)
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法然上人二十五霊場第20番
浄土宗の開祖・法然上人(円光大師)ゆかりの計27寺をめぐる「法然上人二十五霊場」の第20番の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:圓光大師
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:圓光大師廿五霊場二十番
中央:不明
左側:誓願寺
第19番「法然寺」 → 誓願寺 → 第21番「勝林院」
西山国師遺跡霊場
法然上人の弟子・証空(西山国師)ゆかりの計21社寺をめぐる「西山国師遺跡霊場」の第9番の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:西山国師
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:西山国師十六霊場第九番
中央:不明
左側:誓願寺
真盛上人二十五霊場第6番
天台真盛宗の宗祖・真盛(慈摂大師)ゆかりの計29社寺をめぐる「真盛上人二十五霊場」の第6番の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:慈摂大師
左側:総本山 誓願寺 - 朱印
右側:慈摂大師廿五霊場第六番
中央:不明
左側:誓願寺
限定御朱印
和泉式部
かつて誓願寺に帰依した「和泉式部」の限定御朱印です。
和泉式部が詠んだ歌「冥より くらき道にぞ 入ぬべき はるかに照らせ 山の端の月」がステキな御朱印ですね!
策伝上人
誓願寺ゆかりの「策伝上人」の御朱印です。
策伝上人は「落語の祖」と呼ばれ、誓願寺は「落語発祥の寺」とも称されています。
伊藤若冲
江戸時代の画家・伊藤若冲作「果蔬涅槃図」をモチーフにした御朱印です。
伊藤若冲の御朱印については、相国寺の記事にも載せていますので、気になる方はご覧ください!
書き置き御朱印の保管には、貼らずに差し込むだけの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」がオススメですよ〜!
御朱印帳
御朱印がいただける朱印所では、和泉式部の御朱印帳が2種類授与されています。
また、私が訪れた2021年4月には、数量限定で「誓願寺創建1350年記念御朱印帳」も授与されていました!
新京極で「御朱印めぐり」をしよう!
新京極通りには、誓願寺をふくめて「1社7寺」の計8社寺があります。
どの社寺でも御朱印が授与されており、新京極商店街では「新京極御朱印めぐり」と題して、大々的に御朱印めぐりを推しています。
ぜひ、他の社寺も一緒に参拝してみてはいかがでしょうか?
「新京極御朱印めぐり」についてまとめた記事は、こちらをご覧ください!
誓願寺ってどんなお寺?
歴史
誓願寺の起こりは、奈良時代の天智天皇6年(667)。
天智天皇の勅願所として奈良に建立されたのが始まりです。
平安時代には、清少納言や和泉式部が帰依したことから「女人往生の寺」として知られるようになります。
鎌倉時代になり、誓願寺は上京区元誓願寺通小川に移転。
さらに、天正19年(1591)、豊臣秀吉の命により現在の場所へ移されました。
約6500坪の広大な寺領を持ち、塔頭寺院が18寺もあった誓願寺は隆盛を極めますが、天明8年(1788)の天明の大火で本堂・三重塔などが焼失。
その後、本堂が再建されますが、弘化2年(1845)に再び焼失。
さらに、再興途中の元治元年(1864)、禁門の変の兵火により、今まで難を逃れてきた伝来の本尊も焼失してしまいます。
明治5年(1872)には、第2代京都府知事・槇村正直による新京極通整備のため、約6500坪の寺領のうち、約4800坪が上地(政府による没収)。
現在は、昭和39年(1964)に建てられたコンクリート製の本堂と、小さな地蔵堂を残すのみとなっています。
仏像
誓願寺には複数の仏像が安置されていますが、ここでは御本尊の「阿弥陀如来坐像」と洛陽三十三所観音霊場札所本尊の「十一面観音菩薩」についてご紹介したいと思います。
阿弥陀如来坐像
誓願寺の阿弥陀如来坐像は、非常に大きな阿弥陀様です。
木造・寄木造であり、鎌倉〜南北朝時代の作といいます。
もともとは、八幡市の阿弥陀寺に石清水八幡宮の本地仏として祀られていた阿弥陀様で、明治2年(1869)に誓願寺仮本堂へ移されました。
こんな大きな仏像をどういう風に八幡市から移したのか気になりますね。
十一面観音菩薩
阿弥陀如来坐像の脇に安置されている「十一面観音菩薩」は、弘法大師・空海作と伝わる観音様です。
もともとは、誠心院の向かいにあった「長金寺一言堂」に安置されていましたが、明治初期に長金寺が廃寺となったため、誓願寺に移されました。
古くから「一言で願いを叶えてくれる『一言観音』」として信仰を集めています。
空海作の仏像については、コチラの記事にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
誓願寺へのアクセス
- 京都市営バス「四条河原町」より徒歩約5分
- 京都市営バス「三条河原町」より徒歩約5分
- 京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」より徒歩約7分
- 阪急京都本線「京都河原町駅」より徒歩約7分
- 京阪本線「三条駅」より徒歩約7分
誓願寺の基本情報
御朱印の種類 | 通常6種類 |
御朱印の料金 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗旨 | 浄土宗西山深草派(総本山) |
山号 | 深草山 |
札所 | 洛陽三十三所観音霊場第2番、新西国三十三観音霊場第15番、洛陽六阿弥陀霊場第6番、円光大師法然上人二十五霊場第20番、西山上人十六霊場第9番、真盛上人二十五霊場第6番 |
住所 | 京都市中京区新京極桜之町453 |
公式HP | https://www.fukakusa.or.jp/ |