こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区の祇園にある「八坂神社(やさかじんじゃ)」。
日本三大祭の一つ「祇園祭」で知られ、日々多くの参拝者が訪れる人気の神社です。
そんな八坂神社では、摂末社の御朱印が数多く用意されており、「直書き1種類・書き置き12種類」の計13種類の御朱印が通常授与されています。
また、季節や行事によって授与される「限定御朱印9種類」についても併せてご紹介いたします!
八坂神社(京都)の直書き御朱印について
中央に「祇園社」と書いてある御朱印です。
朱印料は500円で、八坂神社の直書き御朱印はこの1種類のみとなります。
明治以前の八坂神社の名称。
神社周辺の地名「祇園」は、この祇園社が由来になっています。
- 墨書き
右側:奉拝
中央:祇園社
左側:日付 - 朱印
中央:社紋、八坂神社
八坂神社は、近畿地方の寺社を巡る「神仏霊場巡拝の道」の第116番(京都第36番)札所にもなっています。
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ちなみに、直書き御朱印を頂くと、由緒書などが記されたカード(?)がもらえます。
参拝の記念になっていいですね〜!
なお、祇園社の御朱印は朱印料300円で書き置きも授与されています。
御朱印帳をお持ちでない方は、書き置きで頂くといいでしょう。
八坂神社(京都)の書き置き御朱印について
八坂神社では、摂社・末社の御朱印も数多く用意されており、通常12種類の書き置き御朱印が授与されています。
朱印料は「青龍」「御神縁」のみ500円で、その他は300円になります。
①青龍 | ②御神縁 | ③悪王子社 | ④美御前社 |
---|---|---|---|
500円 | 500円 | 300円 | 300円 |
⑤疫神社 | ⑥大国主社 | ⑦北向蛭子社 | ⑧大神宮社 |
---|---|---|---|
300円 | 300円 | 300円 | 300円 |
⑨玉光稲荷社 | ⑩刃物神社 | ⑪冠者殿社 | ⑫又旅社 |
---|---|---|---|
300円 | 300円 | 300円 | 300円 |
①青龍の御朱印
龍のイラストがカッコいい「青龍」の御朱印です。
八坂神社がある東山は、四神相応において青龍が宿る地とされており、青龍ゆかりの寺社もいくつかあります。
伝えによれば、本殿の下には「龍脈が溢れ出る”龍穴“」があるとされ、参拝することで青龍の神気も頂けるんだとか。
龍神好きの方にオススメの御朱印ですよ〜!
書き置き御朱印は、御朱印帳にのりで貼るのが一般的ですが、個人的にはフィルムで挟むだけの「御朱印ホルダー」や差し込むタイプの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」をオススメしてます!
②御神縁の御朱印
縁結び参拝記念「御神縁」の御朱印です。
濃いピンクの模様は「八坂紋結び」というらしく、八坂神社の神紋「祇園木瓜」をかたどったものなんだとか。
ピンク色でとっても可愛らしく、個人的にかなりオススメの1体です。
散りばめられている金銀も美しいですね!
③悪王子社の御朱印
悪王子社は、素戔嗚尊の荒魂を祀る摂社です。
“悪”は「強力」という意味であり、別に悪い神様というわけではありません。
明治時代に現在地に落ち着くまで京都市内を転々としており、旧鎮座地には「悪王子町」「元悪王子町」の地名が残っています。
④美御前社の御朱印
美御前社は、「宗像三女神」と呼ばれる3柱の女神を祀る摂社です。
「美容の神様」として信仰され、主に女性からの人気を集めています。
社前には「美容水」が湧いており、2,3滴を手に取って肌につけるとご利益が得られるとされています。
⑤疫神社の御朱印
疫神社は、西楼門近くにある摂社です。
御祭神は「蘇民将来之子孫也」の護符でおなじみの「蘇民将来」を祀り、疫病除けの信仰を集めています。
毎年7月31日には、祇園祭最後の神事となる「夏越祭」が行われます。
⑥大国主社の御朱印
大国主社は、素戔嗚尊の六世の孫・大国主命などを祀る末社です。
主に「縁結びの神」として信仰されており、参拝者が絶えない人気のお社になっています。
社前には、神話「因幡の白兎」に登場するウサギと大国主命の像が建立されています。
⑦北向蛭子社の御朱印
北向蛭子社は、素戔嗚尊の孫神・言代主神を祀る末社です。
その名の通り社伝は北を向いており、「商売繁昌の神」として篤く信仰されています。
大阪市浪速区にある「今宮戎神社」は、移り住んだ八坂神社の氏子が、この蛭子社の分霊を祀ったのが始まりと伝えられています。
⑧大神宮社の御朱印
大神宮社は、伊勢神宮と同じ神様「天照大御神」と「豊受大御神」を祀る末社です。
社殿の建材は、伊勢神宮・式年遷宮の際に出た徹却材を使用。
社前には「祇園神水(力水)」と呼ばれる霊水が湧いており、地元の方がよく汲んで持ち帰っています。
⑨玉光稲荷社の御朱印
玉光稲荷社は、稲荷大神「宇迦之御魂神」を祀る末社です。
主に五穀豊穣や商売繁盛の信仰を集めています。
社殿後ろの一段高いところには、三狐神を祀る「命婦稲荷社」が建っており、”奥宮”と称されています。
⑩刃物神社の御朱印
刃物神社は、鍛冶の神「天目一箇神」を祀る末社です。
京刃物の真髄を後世に伝えると共に、業界の振興と啓蒙を目的として、昭和48年に建てられました。
手前の赤い建物は拝殿で、奥の石碑に神様が祀られてると思われます。
⑪冠者殿社の御朱印
冠者殿社は、素戔嗚尊の荒魂を祀る境外末社です。
四条寺町にある「四条御旅所」の脇にひっそりと建てられています。
⑫又旅社の御朱印
又旅社は、三条商店街の中にある境外末社です。
素戔嗚尊など3柱を祀り、「御供社(ごくうしゃ)」とも呼ばれています。
八坂神社(京都)の限定御朱印について
祇園祭限定御朱印
祇園祭が行われる毎年「7月中」のみ授与される限定御朱印です。
書き置きのみで、朱印料は500円です。
中央の「御靈會(御霊会)」は、怨霊を鎮めるために行われた祭礼のこと。
祇園祭はこの御霊会が起源であり、古くは「祇園御霊会」と呼ばれていたそうです。
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恵方の御朱印
毎年「12月13日〜2月3日」の期間中に授与される恵方の御朱印です。
模様の色や後ろのイラストなどが毎年少し変わる模様。
画像は令和4年(2022)のものです。
中央下のイラストは、「歳徳神」という神様。
この歳徳神がいらっしゃる方角が「恵方」となるそうです。
三社詣の御朱印
毎年1月9日・10日に行われる「三社詣(大国主社・本殿・北向蛭子社)」の限定御朱印です。
この御朱印が頂けるのは、1年で2日間だけです。
左側にお願いごとや名前を記入する欄があるのが特徴ですね。
令和4年(2022)に私が頂いたときは、各日500体限定で、初穂料は300円でした。
この御朱印は通常の授与所ではなく、北向蛭子社の隣に設置されたテントで授与されていました。
国宝奉祝の御朱印
2020年10月、八坂神社の本殿はめでたく「国宝」に指定されました。
これをお祝いし、授与されたのがこちらの限定御朱印です。
授与期間は不明で、朱印料は1000円でした。
八坂神社では恐らく初めての見開き御朱印。
左下には本殿のイラストが大きく描かれています。
「祝」の部分は、金の箔押し加工が施されています。
おめでたい雰囲気が溢れ出るような、そんなステキな御朱印ですね!
和歌の御朱印
2021年秋
八坂神社の主祭神・素戔嗚尊は、「五七五七七」形式の和歌を生んだ神様とされています。
この伝説にちなみ、2021年秋に「和歌の御朱印」が初めて授与されました。
朱印料は500円で、「春・秋」限定で授与されます。
書いてある和歌は、源順の一首
「水のおもに てる月波を かぞふれば 今夜ぞ秋の も中なりける」
八坂神社に奉納された「三十六歌仙扁額」から選ばれたそうです。
2022年春
2022年の春に授与された和歌御朱印です。
書いてある和歌は、素性法師の一首
「見わせば 柳さくらを こきまぜて 都ぞ春の にしきなりける」
春の京都にピッタリの和歌でステキですね!!
2022年秋
2022年の秋に授与された和歌御朱印です。
書いてある和歌は、藤原敏行の一首
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」
悪疫終熄の御朱印
2022年8月頃から授与が始まった「悪疫終熄・無病息災」の御朱印です。
用紙には青龍のイラストが描かれています。
「新型コロナウイルスの終息」を願う強い気持ちが感じられる御朱印ですよね。
疫病退散の信仰を集める八坂神社らしい御朱印といえます。
八坂神社(京都)の青龍の切り絵御朱印!
八坂神社では、2022年11月に本殿の国宝指定を祝う行事が行われました。
これを記念して、数量限定で「青龍の切り絵御朱印」が授与されました。
巷で流行りの切り絵御朱印ですが、八坂神社で授与されるのは今回が初めて。
本殿の下に棲んでいるとされる青龍の切り絵がカッコよすぎますね・・・!
周りには紅葉も入っていて、季節感のある御朱印になっています。
せっかくなので、御朱印を空に掲げて撮影してみました。
青龍が空を飛んでいるようでかっこよさが倍増です!
八坂神社(京都)の御朱印が頂ける場所と時間
御朱印は境内にある「授与所」で頂けます。
御朱印帳への直書き対応時間は「9:00〜16:00」。
「16:00〜18:00」の時間帯は、書き置きのみが授与されています。
御朱印一覧は掲示されているので、列に並ぶ前にどれを頂くか選んでおくのがおすすめです。
授与所では、多くの種類の御朱印帳が授与されていますよ!
八坂神社(京都)ってどんな神社?
歴史
八坂神社の創建由緒には諸説あり、はっきりしたことは分かっていません。
社伝によれば斉明天皇2年(656)、高麗から日本に来た伊利之使主が、新羅国牛頭山の素戔鳴尊をこの地に祀ったのが始まりとされています。
また、平安遷都後の貞観18年(876)、東山山麓の祗園林天神が垂迹し、奈良・興福寺の僧侶がお堂を建立し、薬師如来を安置したのが始まりとも言われています。
どちらの説が正しいのかは判断できませんが、相当古い歴史を持つことは確かですね!
古くは「祇園社」「感神院」などと呼ばれ、興福寺や延暦寺属していたこともある仏教色の強い神社でした。
境内には仏堂もいくつか建っていましたが、慶応4年(1868)の神仏分離後は仏教関連の物はすべて排除され、社名は「八坂神社」と改められました。
ちなみに、神仏分離まで祀られていた薬師如来などの仏像は、左京区・大蓮寺にすべて移され、秘仏として現在も祀られています。
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祇園祭と御朱印
八坂神社といえば、やはり「祇園祭」です!
日本三大祭・京都三大祭の一つであり、7月の1ヶ月間行われる祭礼は京都の夏の風物詩となっています。
その起こりは古く、都で疫病が流行した貞観11年(869)、神泉苑(中京区)に66本の鉾を立て、疫病退散を祈願したのが始まりとされています。
祇園祭中は各山鉾で御朱印の授与が行われており、美しい山鉾と御朱印を一緒に楽し無事が出来ます。
山鉾の特徴を表して印がとってもステキですね〜!
専用の御朱印帳もありますので、ぜひみなさんも祇園祭で御朱印巡りをしてみてくださいね!
八坂神社(京都)周辺の御朱印情報
知恩院
知恩院は浄土宗の総本山のお寺で、国宝の三門や御影堂など見どころが沢山あります。
拝観料は無料なので、気楽に参拝することが出来ますよ〜!
通常の御朱印は3種類で、限定御朱印も定期的に授与されています!
①法然上人 | ②御詠歌 | ③勢至菩薩 |
---|---|---|
★代表的★ | 日付無し |
青蓮院
青蓮院は、元々は比叡山の山上にあったお寺で、東山七条の「妙法院」・大原の「三千院」と並び、天台宗三門跡の一つに数えられています。
「池泉回遊式庭園」がとても美しいので、庭園好きの方にオススメなお寺です。
御朱印は、御本尊「熾盛光如来」と国宝「青不動」の2種類です。
①熾盛光如来 | ②青不動 |
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近畿三十六不動尊霊場第19番 | |
代表的 |
高台寺
高台寺は、豊臣秀吉の正室「北政所・ねね」が、秀吉の菩提を弔うために建立したお寺で、秋にはとても美しい紅葉が楽しめます!
御朱印は、大きく「夢」と書かれたものなど、通常4種類が授与されています。
筆運びが豪快で結構お気に入りです。
①佛心 | ②夢 | ③安心 | ④アンドロイド観音 |
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拝観受付 | 高台寺天満宮 | 利生堂 | 利生堂 |
9:00〜16:30 | 9:00〜17:00 | 9:30〜16:30 | 9:30〜16:30 |
★代表的★ |
八坂神社(京都)へのアクセス
- 京都市営バス「祇園」からすぐ
- 京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約10分
八坂神社(京都)の基本情報
御朱印の種類 | 通常13種類(直書き1種類+書き置き12種類) |
御朱印の朱印料 | 300円,500円 |
時間 | 9:00〜17:00 |
主祭神 | 素戔嗚尊 |
創建年 | 斉明天皇2年(656) |
住所 | 京都市東山区祇園町北側625 |
公式HP | https://www.yasaka-jinja.or.jp/ |