こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市左京区の大原の地にある「三千院(さんぜんいん)」。
伝教大師・最澄によって創建された歴史を持ち、紅葉の名所としても知られる天台宗のお寺です。
この記事では、三千院で頂ける7種類の通常御朱印と金色不動尊の限定御朱印を中心に、歴史や往生極楽院・わらべ地蔵についても詳しくご紹介します!
三千院の通常御朱印について
三千院では、通常7種類の御朱印が授与されています。
御朱印の朱印料は「300円」で、すべて御朱印帳に直書きしてもらえます。
- 薬師如来(西国薬師四十九霊場/神仏霊場)
- 金色不動尊(近畿三十六不動尊霊場)
- 弥陀三尊
- 聖観音
- 弁財天(京の七福神)
- 御詠歌(西国薬師四十九霊場)
- 御詠歌(近畿三十六不動尊霊場)
①薬師如来 | ②不動尊 | ③弥陀三尊 |
---|---|---|
★代表的★ 西国薬師霊場 |
近畿不動尊霊場 | ★オススメ★ |
④聖観音 | ⑤弁財天 | ⑥御詠歌(薬師) | ⑦御詠歌(不動) |
---|---|---|---|
京の七福神 | 西国薬師霊場 | 近畿不動尊霊場 |
①薬師如来の御朱印
三千院の御本尊「薬師如来」の御朱印です。
三千院の代表的な御朱印ですので、1体だけ頂きたい方はこちらがおすすめです。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:本尊 薬師如来
左側:三千院 - 朱印
右側:西国薬師第四十五番
中央:梵字(ベイ)
左側:三千院
宸殿に安置されている御本尊「薬師瑠璃光如来」は、伝教大師・最澄作と伝わる秘仏で、近畿地方の薬師霊場をめぐる「西国薬師四十九霊場」の第45番札所になっています。
また、三千院は近畿地方の寺社をめぐる「神仏霊場巡拝の道」の第106番(京都第26番)札所にもなっており、専用の御朱印帳には、コチラの御朱印が書き入れられます。
ページのお隣は、比叡山延暦寺の別院「赤山禅院」。
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②金色不動尊の御朱印
金色不動堂に安置されている「金色不動尊(不動明王)」の御朱印です。
金色不動尊は、近畿地方の不動尊霊場をめぐる「近畿三十六不動尊霊場」の第16番札所になっています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:金色 不動尊
左側:三千院 - 朱印
右側:近畿第十六番
中央:梵字(カーン)
左側:秘仏御開扉、三千院金色不動堂
左上の「秘仏御開扉」は、金色不動尊の御開扉期間中のみ押される限定朱印です。
通常時は押されません。
③弥陀三尊の御朱印
往生極楽院(阿弥陀堂)に安置されている「弥陀三尊(阿弥陀三尊像)」の御朱印です。
コチラの御朱印は個人的にお気に入りなので、ぜひ頂いて欲しい1体です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弥陀三尊
左側:三千院 - 朱印
右側:魚山
中央:梵字(左・サク、中央・キリーク、右・サ)
左側:往生極楽院
中央に押されている朱印は、阿弥陀三尊像を表す梵字。
左から「勢至菩薩(サク)・阿弥陀如来(キリーク)・観音菩薩(サ)」となります。
阿弥陀三尊像については、下の方で紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね!
④聖観音の御朱印
観音堂に安置されている「聖観音」の御朱印です。
- 墨書き
左側:奉拝、日付
中央:聖観音
左側:三千院 - 朱印
右側:魚山
中央:梵字(サ)
左側:三千院観音堂
御朱印の順番は特に指定していなかったのですが、「仲がいいから…」ということで、弥陀三尊のお隣に書いてもらえました。
順番まで配慮してくださり感謝です。
⑤弁財天の御朱印
京の七福神の一つとなっている「弁財天」の御朱印です。
- 墨書き
右側:妙音、日付
中央:弁財天
左側:三千院 - 朱印
右側:京之(?)七福神
中央:梵字(ソ)
左側:三千院門跡
弁財天は、往生極楽院から観音堂に向かう参道脇に安置されています。
全国各地ある「七福神巡り」は、実は京都が発祥。
日本最古の「都七福神」をはじめ、京都には数多くの七福神巡りが構成されており、京の七福神はその中の一つです。
- えびす神:京都えびす神社
- 大黒天:妙円寺・松ヶ崎大黒天
- 寿老人:行願寺・革堂
- 毘沙門天:毘沙門堂門跡
- 弁財天:三千院
- 福禄寿:護浄院
- 布袋尊:長楽寺
⑥御詠歌(薬師)の御朱印
ここからは、御詠歌の御朱印の紹介です。
仏教やお寺の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にしたもの。
御朱印には日付は入らない。
コチラは西国薬師四十九霊場・第45番札所の御詠歌。
- 墨書き
右側:第四十五番 三千院
中央:懺法の おのづからなる 瑠璃光殿 こえ聞く人は 佛とぞなる - 朱印
右側:西国薬師第四十五番
中央:梵字(ベイ)
左側:三千院
文字は「懺法の おのづからなる 瑠璃光殿 こえ聞く人は 佛とぞなる」と書いてあります。
とっても美しいですね!
⑦御詠歌(不動)の御朱印
近畿三十六不動尊霊場・第16番札所の御朱印。
文字は「大原の 里と聞きつつ 訪ね入れば また道ながら 袖しぼりけり」と書いてあります。
- 墨書き
右側:第十六番 三千院
中央:大原の 里と聞きつつ 訪ね入れば また道ながら 袖しぼりけり - 朱印
右側:近畿第十六番
中央:梵字(カーン)
左側:秘仏御開扉、三千院金色不動堂
私が京都府内で頂いた「御詠歌の御朱印」は、コチラの記事にまとめています!
色々なお寺の御詠歌を見たい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
三千院の限定御朱印について
三千院では、金色不動尊の限定御朱印が年に数回授与されています。
御朱印の料金は1体500円。
字は金泥で書かれており、「金色」の名にふさわしい金ピカな御朱印となっています。
コチラの御朱印が頂けるのは、下記期間中のみです。
- 毎月28日(不動尊の縁日)
- 正月三が日
- 金色不動尊の御開扉時(不動大祭・もみじまつり等)
御開扉は、4月中旬〜5月中旬の「不動大祭」や毎年10月28日〜11月18日の「もみじまつり」などで行われます。
私は、もみじまつりの際に頂きました。
御開帳時にいただくと、左上に「秘仏御開扉」の朱印が追加されます。
紅葉刈りの思い出に1体頂いてみてはいかがでしょうか!
書き置き御朱印は、御朱印帳にのりで貼るのが一般的ですが、個人的にはフィルムで挟むだけの「御朱印ホルダー」や差し込むタイプの「書き置き御朱印 専用御朱印帳」をオススメしてます!
とっても楽ですよ!
三千院の御朱印が頂ける場所と時間とは?
三千院の御朱印は、通常3ヶ所の朱印所で頂けます(2021年11月時点)。
朱印所がある場所と、頂ける御朱印は以下の通りです。
- 金色不動堂
→ 不動尊・御詠歌(不動)・弁財天 - 観音堂
→ 聖観音 - 円融坊
→ すべて
私が訪れたときは、金色不動堂・観音堂の朱印所は閉められており、円融坊の朱印所ですべての御朱印が授与されていました。
三千院の参拝時間は、時期によって変化するので注意が必要です。
- 3月〜10月:9:00 〜 17:00
- 11月:8:30 〜 17:00
- 12月〜2月:9:00 〜 16:30
ちなみに、パンフレットによれば、円融坊の朱印所ですべての御朱印が頂けるとのこと。
ここでまとめて頂くのもありですね!
三千院ってどんなお寺?
歴史
伝えによれば、三千院の起こりは延暦7年(788)。
比叡山東塔南谷に生えていた梨の大樹の下に、伝教大師・最澄がお堂(円融房)を建立したのが始まりとされています。
その後、弟子によってお堂が整備され、最澄作の薬師如来を安置する梨本門流の寺房「円融房」となりました。
平安時代後期の応徳3年(1086)、滋賀県大津市の東坂本(梶井)に御願寺「円徳院」が建立されると、円徳院は梶井門流の里坊、円融房はその本坊とされました。
大治5年(1130)には、第73代・堀河天皇の皇子「最雲法親王」が円融房に入室。
以来、梶井門跡として、青蓮院門跡・妙法院門跡と並び、天台宗三門跡の一つに数えられました。
その後は場所を転々としており、現在の大原の地に移ったのは、明治維新後の明治4年(1871)のこと。
この明治維新の際、門跡号が廃止されたため、寺号は霊元天皇宸筆の勅額に基づいて「三千院」と改称されました。
1200年以上の歴史を持つ三千院ですが、「大原の三千院」としては、まだまだ新しい感じです。
近年では「紅葉の名所」として、大変人気のあるお寺となっています。
私はまだ1度しか訪れていないのですが、自然が豊かでとっても気に入りました。
あなたも気に入ること間違いなし!
往生極楽院
三千院の本堂である「往生極楽院(阿弥陀堂)」。
平安時代の久安4年(1148)に建立されたと伝わり、国の重要文化財に指定されているお堂です。
元々、三千院とは関係ないお堂でしたが、後に三千院の「境外仏堂」となり、明治の移転の際に境内に取り込まれたという少し変わった歴史を持っています。
お堂の内部には、国宝に指定されている「阿弥陀三尊坐像(阿弥陀如来像、観音菩薩坐像、勢至菩薩坐像)」が安置。
迫力がとても凄い仏像で、個人的にお気に入りです。
※仏像は撮影禁止です。
わらべ地蔵
三千院でぜひ見てほしいのが、往生極楽院近くの「わらべ地蔵」です。
石彫刻家の杉村孝さんによる作品で、ニッコリした表情がとっても可愛いのです。
お地蔵さんは複数体安置されており、「どこにいらっしゃるのだろう?」と探すのもなかなか楽しいです。
深い苔に覆われているので、探すのが大変なお地蔵さんもいらっしゃいますよ!
京都の奥地にひっそりと佇むお地蔵さん。
ずっと見ていたいほど、心が和む姿ですね。
三千院へのアクセス
- 京都バス「大原」から徒歩約10分
三千院の基本情報
御朱印の種類 | 通常7種類 |
御朱印の値段 | 300円 |
時間 | 9:00~17:00(通常時) |
札所等 | 西国薬師四十九霊場第45番、近畿三十六不動尊霊場第16番、神仏霊場巡拝の道第106番(京都第26番)、京の七福神、京都洛北・森と水の会 |
宗旨 | 天台宗 |
拝観料 | 大人700円 |
住所 | 京都市北区金閣寺町1 |
公式HP | http://www.sanzenin.or.jp/ |