こんにちは、nobo(@nobo_kyoto)です。
京都市東山区にある「泉涌寺(せんにゅうじ)」。
真言宗泉涌寺派の総本山であり、皇室の菩提寺として、一般的に「御寺」と呼ばれています。
この記事では、私が泉涌寺で頂いた4種類の御朱印を中心に、泉涌寺の歴史や美人祈願の信仰を集めている「楊貴妃観音」などについて、詳しくご紹介します!
泉涌寺の御朱印について
- 御朱印の種類:少なくとも8種類
- 御朱印の朱印料:300円
- 時間:9:00~16:30
御朱印の種類
泉涌寺は、洛陽三十三所観音霊場や京都十三仏などの札所になっており、少なくとも8種類の御朱印が授与されています。
- 霊明殿の御朱印(代表的)
- 御詠歌の御朱印
- 善能寺の御朱印(洛陽第18番)
- 善能寺の御詠歌の御朱印(洛陽第18番)
- 楊貴妃観音堂の御朱印(洛陽第20番)
- 楊貴妃観音堂の御詠歌の御朱印(洛陽第20番)
- 弥勒菩薩の御朱印(京都十三仏第6番)
- 七福神の御朱印(京都七福神)
洛陽三十三所観音霊場とは?
観音菩薩を祀る「京都市内の33ヶ寺」を巡る観音霊場のこと。
平安時代に後白河上皇が定めたとされ、明治初期の廃仏毀釈の影響で中断し、平成17年(2005)に復興されました。
詳しくはコチラの記事をご覧ください!
ここからは、私が実際に頂いた4種類についてご紹介いたします。
種類 | 霊明殿 | 聖観音 | 楊貴妃観音 | 弥勒菩薩 |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
補足 | 代表的 | 洛陽18番 | 洛陽20番 | 京都十三仏6番 |
料金 | 300円 | 300円 | 300円 | 300円 |
霊明殿の御朱印
泉涌寺の「霊明殿」の御朱印です。
代表的な御朱印ですので、1体だけ頂きたい方は、コチラをお願いするといいでしょう。
右上の「皇室香華院」は、皇室の菩提寺を意味するそうで、中央の菊紋と合わせ、泉涌寺ならではの高貴な感じのする御朱印となっています。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:霊明殿
左側:みてら、泉涌寺 - 朱印
右側:皇室香華院
中央:菊紋、御寺泉涌寺印
泉涌寺は、近畿地方の寺社を巡る「神仏霊場巡拝の道」の第121番(京都第41番)になっており、専用御朱印帳には、霊明殿の御朱印が書き入れられます。
ちなみに、お隣は真言宗智山派総本山「智積院」です。
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聖観音の御朱印(洛陽第18番)
洛陽三十三所観音霊場第18番札所「善能寺」に安置されている「聖観音」の御朱印です。
善能寺は、泉涌寺境外にありますが、基本的に無人なので泉涌寺でまとめていただけます。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:聖観音
左側:泉山、善能寺 - 朱印
右側:洛陽十八番
中央:梵字(サ)
左側:泉山 善能寺
空海によって創建された善能寺については、こちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
札所案内
1つ前の札所:第17番・三十三間堂の御朱印
1つ次の札所:第19番・今熊野観音寺の御朱印
楊貴妃観音堂の御朱印(洛陽第20番)
洛陽三十三所観音霊場第20番札所「楊貴妃観音堂」の御朱印です。
楊貴妃観音については、下の方で詳しく解説しますので、よかったら読んでみてください。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:楊貴妃観音
左側:泉山、観音堂 - 朱印
右側:洛陽二十番
中央:不明
左側:楊貴妃観音堂
中央の印について、色々調べたのですが何なのかよく分かりませんでした。
詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さいませ。
札所案内
1つ前の札所:第19番・今熊野観音寺の御朱印
1つ次の札所:第21番札所・法性寺の御朱印
弥勒菩薩の御朱印(京都十三仏第6番)
京都十三仏霊場の第6番「弥勒菩薩」の御朱印です。
- 墨書き
右側:奉拝、日付
中央:弥勒菩薩
左側:洛東泉山、泉涌寺 - 朱印
右側:京都十三佛第六番
中央:梵字(ユ)
左側:御寺泉涌寺印
私は、京都十三仏霊場の専用御朱印帳にいただきました。
バインダー式になっており、帳面は結構大きめです。
御朱印が頂ける場所
泉涌寺の御朱印は、境内にある「本坊」でいただけます。
時間は「9:00~16:30」。
また、本坊内ではオリジナル御朱印帳も授与されていますよ〜!
泉涌寺ってどんなお寺?
歴史
泉涌寺の創建由緒については、実ははっきりしていません。
公式HPなどでは、平安時代の斉衡3年(856)、藤原緒嗣が帰依した神修上人が「法輪寺(仙遊寺)」として創建したのが起源とされていますが、他にも「弘法大師・空海」が創建したという伝えも残されています。
その後、一時は荒廃しますが、建保6年(1218)に宇都宮信房が、月輪大師(俊芿)に仙遊寺を寄進。
月輪大師はこの地に大伽藍を営み、境内から新しい泉が湧いたことから、寺名を「泉涌寺」と改めました。
境内の「水屋形」には、今でも寺名の由来となった水が湧いています。
元仁元年(1224)には御願寺となり、律を本宗として、真言・天台・禅・浄土の四宗兼学道場として栄えます。
仁治3年(1242)、第87代・四条天皇が崩御した際、泉涌寺内に御陵が営まれて以来、月輪陵・後月輪陵・觀音寺陵も営まれることになり、その後は皇室の香華院になりました。
このような経緯があり、泉涌寺は「御寺」と呼ばれています。
楊貴妃観音堂
泉涌寺境内にある「楊貴妃観音堂」。
お堂の建立は、あの織田信長によって行われたと伝えられています。
堂内には、洛陽三十三所観音霊場第20番札所に指定されている「楊貴妃観音菩薩(重要文化財)」が安置。
日本国内で作られた仏像ではなく、建長7年(1255)に月輪大師の弟子・甚海が、羅漢像10体と一緒に宋から請来したと伝えられています。
元々は、100年に1度開帳される「秘仏」でしたが、昭和30年(1955)からは一般公開されています。
楊貴妃観音は主に女性から人気で、世界三大美人の一人である楊貴妃にあやかり、「美人祈願」や「良縁祈願」などの信仰を集めています。
泉涌寺山内の御朱印情報
泉涌寺山内には、多くの塔頭寺院があり、それぞれで御朱印がいただけます。
その中の、「今熊野観音寺」「法音院」「戒光寺」「来迎院」「善能寺」については、記事に詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみていただければと思います。
泉涌寺へのアクセス
- 京都市営バス「泉涌寺道」から徒歩約16分
- 京阪本線「東福寺駅」から徒歩約22分
- JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約22分
泉涌寺の基本情報
御朱印の種類 | 少なくとも8種類 |
御朱印の料金 | 通常300円 |
御朱印の時間 | 9:00~16:30 |
御本尊 | 釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来 |
宗旨 | 真言宗泉涌寺派(総本山) |
札所等 | 神仏霊場巡拝の道第121番(京都第41番)、洛陽三十三所観音霊場第20番、京都十三仏霊場第6番、泉山七福神 |
拝観料 | 大人:500円 |
住所 | 京都市東山区泉涌寺山内町27 |
公式HP | https://www.mitera.org/ |